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怪我な
「怪我な〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
怪我なの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恐怖城」より 著者:佐左木俊郎
わけめ!」 牧場主の森谷喜平が怒鳴り立てながらそこへ寄ってきた。 「なんだって
怪我などさせやがったんだ?」 「お嬢さまが……」 正勝は喜平の前へ出ると、思う....
「貝の穴に河童の居る事」より 著者:泉鏡花
は、一族一門、代々それがために皆怪我をするのじゃよ。」 「違うでしゅ、それでした
怪我ならば、自業自得で怨恨はないでしゅ。……蛙手に、底を泳ぎ寄って、口をぱくりと....
「火星兵団」より 著者:海野十三
った。
行く人々の話によると、千二の父親は大怪我をしたらしい。一体、どうして大
怪我などをしたものであろうか。
怪我をしたればこそ千蔵は、千二のことも知らない....
「大空魔艦」より 著者:海野十三
ないのよ」 「えっ、兄ちゃんが怪我をしたって。どうして怪我をしたの、そしてどんな
怪我なんだい」 お母さんもとんで出てきて、けなげなユリ子の手を窓ごしに握って、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
がついていました。 「やあ血が!」 米友も、その血に驚かされると、お角は、 「
怪我なんぞは知れたことだけれど、袖切坂で転んだのが、わたしは腹が立つ」 お角は....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
だったよ。」と車夫どもは口々なり。お道もまた、 「そうねえ。」 「ええ、もう私ゃ
怪我なんぞ厭やしませんが、何、皆千破矢の若様のお庇なんで、へい。」 「ちょいとど....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
「別に、お怪我は?」 手を出して寄って来たが、腰でも抱こう様子に見えた。 「
怪我なんぞ。」 境は我ながら可笑くなって、 「生命にも別条はありません。」 「....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
?」 「怪我だと? 馬鹿なことを!」と医師が言った。「あんた方や私と同様ちっとも
怪我なんかしていませんよ。この男は中風を起したのだ、私が注意してやった通りにね。....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
新子に近づいた。 「大丈夫よ。ただ、不意だったから、びっくりなさったのよ。ねえ、
怪我なんかないでしょう。」さすがの夫人も、あなやという思いをして、胸をとどろかせ....
「仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
や、アッハッハッ」 「そそっかしいにも程があるな」 「程があるとも、一言もない、
怪我なかったが幸いじゃ」 「すんでに貴公を斬るところだった。これから貴公たちどう....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
んになるらしくて火の手が見る見る大きくなった。
「隙のない兄上であられるから、お
怪我などなされる気づかいはないが、でもなんだか心配だねえ」――しかし鈴江は女の身....
「番町皿屋敷」より 著者:岡本綺堂
、母は眉を陰らせた。「して、お怪我はなかったか」 「喧嘩はいつものこと。滅多にお
怪我などあろう筈はござりませぬ」 白柄組の屋敷奉公にだんだん馴れて、おとなしい....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
して立至った場合なら、貴女一人で叶いっこがありますか。どうせ叶わねえので見りゃ、
怪我なんぞなさらない方が割方でございましょう、威張ったって婦人だ、何をし得るもん....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
しゃって下さるんですもの、私かって、……お宿までもついて送って行くわ。……途中で
怪我なんかさせませんわ。生命に掛けても。……」 多津吉はいささか気を打たれたよ....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
、ハイハイすぐにまいりまするつもりで、どんな態しておりまするか、もしやかえって大
怪我などして居るのではござりますまいか、よいものならば早う逢って安堵しとうござり....