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「怪漢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

怪漢の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
いので、どうしたものかと犇き合っていた。 そのところへ、いきなり飛び上って来た怪漢がある。警官が取押えようとする手をはらいのけて、勇敢にも室内へ躍り込んだが柱....
空中墳墓」より 著者:海野十三
リと運転台につかまった。根賀地が横手の扉をいちはやく開いて身体を車外にのり出すと怪漢は猶も二三発、撃ち出した。かまわずスピードを出そうとする運転手に、 「ストッ....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
壜に触れて、パタリと倒してしまった。青い液体が、ドクドクと白紙の上に流れ出した。怪漢は、ひどく狼狽して、壜を指先に摘むと、起した。白紙の上には、青い液体が拡がっ....
ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
に切ってかかったのでネ」 と帆村は一振の薄刃の短刀をポケットから出してみせた。怪漢は縛られたまま廊下に俯伏せになって転がっていたが、動こうともしない。その横を....
疑問の金塊」より 著者:海野十三
壊れる音とがゴッチャになって、階下から響いてきた。出口にいた城山刑事に遮られて、怪漢は逃げ場を失い、そこで三人|入乱れての争闘が始まっているのであろう。 しか....
恐怖の口笛」より 著者:海野十三
一人の男が片足かけて逃げだそうとしていた。 「待てッ!」 と声をかけると、かの怪漢はクルリと室内に向き直った。ああ、その恐ろしい顔! 左の頬の上にアリアリと大....
少年探偵長」より 著者:海野十三
わけである。そしてそれはほんとうに正しい観察であった。 牛丸少年をかつぎあげた怪漢の一同は、それから間もなく白い河原の中へ下りていった。そこには、おあつらえ向....
鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
。なぜなればこの問題には、赤見沢博士の遭難事件が関係している。つまり赤見沢博士が怪漢《かいかん》のために襲撃されたのは、お化け鞄を持っていたことによるらしく思わ....
怪星ガン」より 著者:海野十三
スコールだと名乗って、テッド博士|座乗のロケット第一号のなかへ変装してやってきた怪漢だった。そのとき三根夫は熱線をかれの変装のうえにかけ、つけひげなどをとかして....
奇賊悲願」より 著者:海野十三
われる。 「さて、仕事前の一服と……。寺はあれだな」 と、ひとりごとをいうこの怪漢こそ、烏啼の館から抜けて来た的矢貫一に違いなかった。うまそうに紫煙をすいこん....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
に軽く肯いていた。 「そうそう、君に聞いておきたいことがあった。帆村君、君は例の怪漢のことを、人間と思っていないという話だが、本当かね」 と訊く室戸博士は、あ....
火星兵団」より 著者:海野十三
ちょうど、麻布の崖下で、崖から落ちた例の自動車事故の事件について、夜もいとわず、怪漢の行方について取調をしているところだったが、この驚くべきニュースを受けると、....
空中漂流一週間」より 著者:海野十三
火の玉」少尉の眼は、その奇々怪々なる相手の姿をとらえた。 「き、貴様、何者だ!」怪漢は、白い歯をむきだすと、彼の背後から組みついた。ひどい剛力だった。 「日本人....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
いおうとした時、かの下士官は、息をはずませて叫んだ。 「スミス中尉、飛行島内に、怪漢がまぎれこんでいて、下士官が二名やられました。すぐ下甲板へおいでを願います」....
空襲警報」より 著者:海野十三
く玄関の格子戸が開いて、 「コラ待て……」 と、飛びだしていったのは国彦中尉。怪漢はギョッと驚いたらしく、まるで猫のように素早く、井戸端の向こうにまわって身を....