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「怪猫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

怪猫の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
うえない幽霊風吹きなでる深夜の町中を、思ってみただけでも身の毛のよだつまっくろな怪猫《かいびょう》が、怪しの髪の毛の油香を追い慕って、ニャゴニャゴと陰にこもった....
百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
と身の毛をよだてて一方の隅を見込んだ形が今思い返して見ると佐賀の鍋島の奥女中連が怪猫の侵入に怯《おび》えた気分がある。二つの欠食をつかまえて、試しに怪猫の前へ突....
戯作者」より 著者:国枝史郎
有るばかりである。 自分の家へ帰って来ると、直ぐに馬琴は筆を執った。犬飼現八の怪猫退治――八犬伝での大修羅場は、瞬間にして出来上ったが、爾来滞ることもなく厖大....
春泥」より 著者:久保田万太郎
したと思うと、いつだか歌舞伎座でみた『五十三次扇宿附』の「古寺」の場での五代目の怪猫がおくらの役を好き自由にじゃらす夢をみた。――かれ自身そのじゃらされるおくら....