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怪異
「怪異〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
怪異の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
べきニュースを受取った。それはワーナー調査団一行の遭難事件と、大西洋海底における
怪異事件に関するものであった。 臨時放送ニュース、それから号外。このおどろくべ....
「地球盗難」より 著者:海野十三
をそろえて歌ってゆく。しかしこのとき武夫もお美代も、行手にあたって胆を潰すような
怪異が彼等を待っていようなどとは、夢にも知らなかったのである。 櫟林は巨人群像....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
はそうではない。すくないながら空気もある。温かくもある。死の世界ではなく、形こそ
怪異《かいい》であるが、植物も繁茂《はんも》している。 また、どこかに火星人が....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
に恨《うら》めしく思った。 この話が、誰から誰へとなく拡がって行ったのである。
怪異《かいい》は続く 東京朝夕新報の朝刊八頁の広告欄に、気のついた人ならば気に....
「金属人間」より 著者:海野十三
と、よくしきもせず、その中へもぐりこんでしまったのだ。 珍妙《ちんみょう》なる
怪異《かいい》は、そのあとにはじまったのである。 お釜がとつぜん、ことこと左右....
「時計屋敷の秘密」より 著者:海野十三
。 探し出されては困るから、私はあべこべに左平をおどかすことにした。いろいろな
怪異《かいい》を見せて彼と彼の家族をおどかした揚句《あげく》、先に左平の妻と娘を....
「地球要塞」より 著者:海野十三
……」 見えた! 同時に、私は、愕《おどろ》きのあまり、気が遠くなりかけた。
怪異の姿の人物! 私は、これまで、そのような
怪異な姿の人物を見たことがない。だ....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
っきりと白い雲を見たのである。けっして見まちがいではないのだ。うち重なる成層圏の
怪異。この
怪異をとく鍵はどこにあるのか。 彗星一号艇を包んでしまったあやしい形....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
ば、女の左手首は棟木から離れた。しかしこの腕は一尺も長くなってみえた。なんという
怪異! だがよく見ればそれは
怪異ではなかった。 「おお、――」 女の手首の皮が....
「木の子説法」より 著者:泉鏡花
先を急ぐ。……狂言はただあら筋を言おう。舞台には茸の数が十三出る。が、実はこの
怪異を祈伏せようと、三山の法力を用い、秘密の印を結んで、いら高の数珠を揉めば揉む....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
ん、」 とまた恍惚となったが、頸を垂れて、 「その祟、その罪です。このすべての
怪異は。――自分の慾のために、自分の恋のために、途中でその手毬を拾った罰だろう、....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
っていた。 浅草寺観世音の仁王門、芝の三門など、あの真中を正面に切って通ると、
怪異がある、魔が魅すと、言伝える。偶然だけれども、信也氏の場合は、重ねていうが、....
「多神教」より 著者:泉鏡花
う。ほうほう。ほうほう」―― 神職 言語道断、ただ事でない、一方ならぬ、夥多しい
怪異じゃ。したたかな邪気じゃ。何が、おのれ、何が、ほうほう…… (再び太刀を抜き....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
んとす。 第一種、すなわち外界に現ずるもの 幽霊、狐狸、天狗、犬神、祟、その他諸
怪異 第二種、すなわち他人の媒介によりて行うもの 巫覡、神降ろし、人相見、墨色、....
「大利根の大物釣」より 著者:石井研堂
木ほどにて、丈け一寸に近く、屈曲の度は並の型より、懐狭く、寧ろひょっとこに近く、
怪異なり。漁史自ら「鈎政」に型を授けて、特に造らせしものに係る。これを結びたる天....