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怪腕
「怪腕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
怪腕の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「花吹雪」より 著者:太宰治
、之を作るに二箇月の時日と三百円の大金を掛申候ものに御座候えば、ただいま松の木の
怪腕と格闘して破損などの憂目を見てはたまらぬという冷静の思慮を以てまず入歯をはず....
「殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
。じつに彼が検事退職後、二年後の事であつた。
それから今日までに、彼は恐るべき
怪腕を振いはじめた。関係者が現存する為に彼の功績はいつこう世の中に発表されないけ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
えば整備員の不熟練、質の低さは決定的なものです。 今年は、お着になるものなど、
怪腕をふるって、われ乍らびっくりものです。わたしは地道な人間で
怪腕はよかれあしか....
「怪奇人造島」より 著者:寺島柾史
された。 「おのれ!」 起ち上って、また突進すると、面倒なりとばかり、大男は、
怪腕を揮って、若い水夫の顔面に一撃を加えた。 「あッ!」 そのまま、鮮血に染っ....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
武家ごろの頭領でもあった。素性はよくわからないが、悪の世界においては、人を抑える
怪腕の持主であるにはちがいない。まだかつて、銀歯組の刑部様とのみよんで、人が姓を....