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「恋の句〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

恋の句の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
柿の種」より 著者:寺田寅彦
この説によって、試みに俳句を取り扱ってみると、どういうことになるであろうか。恋の句を作るのは恋をすることであり、野糞の句を作るのは野糞をたれる事である。 ....
連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
句の季題や雑《ぞう》の塩梅《あんばい》を指定するのみならず、次の秋なら秋、恋なら恋の句をだれにやらせるかまでをも指定し、その上にもちろんできた句の採否もその人に....
俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
のは実に雑の句の活動によるのである。その中でも古来最も重要なものとされているのは恋の句であり、これがなければ一巻をなさぬとされている。 芭蕉の俳諧に現われた恋....
博物誌」より 著者:岸田国士
、相手は燕どものあこがれの主である。 雄鶏はすべてに浪費家である。処きらわず、恋の句点を打ちまわり、ほんのちょっとしたことに、金切声を張りあげて凱歌を奏する―....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
いて、「細工に染まる紅うこん」を受けてみたのである。またこれとは正に反対に、同じ恋の句でも寂しい扱い方をしたものが、『比佐古』の亀の甲の章にはある。 薄曇る日は....