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「恋の闇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

恋の闇の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
南国太平記」より 著者:直木三十五
へ、足音を忍ばせて、入り込んで来た。 真暗、くらくら くろ装束で 忍び込んだる恋の闇 と、手を延して、広縁の板へ触れたとき、背後から 「何用でござる」 ....
屋根裏の犯人」より 著者:坂口安吾
しをやります。 「東西、東西。ここもと御覧に入れまするは恋の文づかい。とつおいつ恋の闇路は思案にくれたる若衆の思いのたけをしたためましたる手紙をくわえて恋の文づ....
ムツェンスク郡のマクベス夫人」より 著者:神西清
えてしまうのだった。――『いや読めたわい』と、雇い人たちは推量したものである、『恋の闇路にふみ迷い、てなところだな。おかみさん、セルゲイとてっきりアレなんだが、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
し、主の成輔も見込んだところの大胆さだの熱情の性は、要するに、女の許へ会いにゆく恋の闇なればこそ燃えたもので、人を殺すにも湧き出る勇でも一途でもなかったのである....
深夜の客」より 著者:大倉燁子
「かかるべしとはしらつゆの、草踏みしだき庭伝い、忍びよったる盛遠は、月こそ冴ゆれ恋の闇、キャッー あれ――、あなた助けて――、アレー武さんが仙ちゃんを――、あな....