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「恋ひ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

恋ひの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
の整調、 鵠の鳥の光明の胸毛――その断片。 見えざるちからはいつも断片を溺愛し、恋ひ焦れ、引裂き、うち※り、統合す―― 残酷な荘厳、そしてまた陶酔の妙音。 真我....
血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
おおお、でも、この妾の心! ああやっぱり恋かしら? ……恋なら恋でままよ! その恋ひたむきにとげるまでよ! ……吠いたな小娘! 頼母様とは将来を誓約った仲と! ....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
を、皇方に極めつくして」(巻二十・四四六五)の例がある。なおベシヤの例は、「大和恋ひいの寝らえぬに情なくこの渚の埼に鶴鳴くべしや」(巻一・七一)、「出でて行かむ....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
て、淋しくなりました。「否と云へど強ふるしひのがしひがたり、ちかごろ聞かずてわれ恋ひにけり」と万葉の歌人が曰うた通りです。私共が外遊から帰ると、お婆さんは「四国....
深川の散歩」より 著者:永井荷風
辛くもその祉を留めている。しかし知十翁《ちじゅうおう》が、「名月や銭金いはぬ世が恋ひし。」の句碑あることを知っているものが今は幾人あるであろう。(因《ちなみ》に....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
の浮くような声ではありません。 「中にも徳大寺の左大将実定の卿は、旧き都の月を恋ひつつ、八月十日あまりに福原よりぞ上り給ふ、何事も皆変りはてて、稀に残る家は門....
放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
なりたくなる。 インバイにでもなりたくなる。 若い姉さんなぜ泣くの 薄情男が恋ひしいの…… 誰も彼も、誰も彼も、ワッハ! ワッハ! あゝ地球よパンパンと....
大和路・信濃路」より 著者:堀辰雄
。しかるときは、われはわが胸に君を掻きいだきゐるがごとき心ちす、ひねもす心も切に恋ひわたりゐし君を。ああ、甘き睡りよ、われを欺《たばか》りてなりとも慰めよ。うつ....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
わぶみ》鼠に引かれ、鼠捕るよな猫欲しや 染めて悔しい藍紫も、元との白ら地がわしや恋ひし 日暮れがたにはたゞ茫然《ぼんやり》と、空を眺めて涙ぐむ 行くも帰るも忍ぶ....
日記」より 著者:宮本百合子
○白鳩の若き翼に夏の日の 黄金の色に舞ひ舞ひてあり ○若楓の青きを恋ひてしたひよれば 黒き毛虫は我肩を這ふ ○梨の葉の云ふ甲斐もなくしぼ....
源氏物語」より 著者:紫式部
ん》を少しばかり弾《ひ》いてみたが、自身ながらもすごく聞こえるので、弾きさして、恋ひわびて泣く音《ね》に紛《まが》ふ浦波は思ふ方より風や吹くらん と歌ってい....
源氏物語」より 著者:紫式部
に聞きしに似たる松風ぞ吹く 女《むすめ》が言った。 ふるさとに見し世の友を恋ひわびてさへづることを誰《たれ》か分くらん こんなふうにはかながって暮らし....
源氏物語」より 著者:紫式部
を奏上した宮の御様子がことにりっぱであった。帝は杯をお取りになって、 鶯の昔を恋ひて囀《さへづ》るは木《こ》づたふ花の色やあせたる と仰せになるのが重々し....
源氏物語」より 著者:紫式部
源氏は硯《すずり》を手もとへ引き寄せながら、無駄《むだ》書きのように書いていた。恋ひわたる身はそれながら玉鬘《たまかづら》いかなる筋を尋ね来つらん 「かわいそ....
源氏物語」より 著者:紫式部
て、恨むのにも手ごたえのある気がした。 一度口へ出したあとは「おほたの松の」(恋ひわびぬおほたの松のおほかたは色に出でてや逢はんと言はまし)というように、源氏....