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恋妻
「恋妻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
恋妻の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
に胃腸の持薬をしじゅう入れているといった五十男だった。真佐子の母親であった美しい
恋妻を若い頃亡くしてから別にささやかな妾宅を持つだけで、自宅には妻を持たなかった....
「煩悩秘文書」より 著者:林不忘
ある。剣腕人物、ふたつながらに師のめがねに協《かな》って、やがてその一人むすめを
恋妻に、二代法外を名乗って弓削家へ養子にはいろうとしている伴大次郎と、おんなの誠....
「明治美人伝」より 著者:長谷川時雨
人で、明治の過去には名をつらねるだけであろうと思われる。 山県公の前夫人は公の
恋妻であったが二十有余年の鴛鴦《えんおう》の夢破れ、公は片羽鳥《かたわどり》とな....
「源氏物語」より 著者:紫式部
ないわけである。幾日かを外で暮らすというようなことをこれまで経験しなかった源氏は
恋妻に手紙を何度も書いて送った。 出家ができるかどうかと試みているのですが、寺....
「植物知識」より 著者:牧野富太郎
路《みち》の辺《べ》の壱師《いちし》の花の灼然《いちしろ》く、人皆知りぬ我が
恋妻を である。右の歌の灼然《いちしろ》の語は、このマンジュシャゲの燃ゆるが....