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「恋猫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

恋猫の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
ッ/\騒ぎながら麦畑の向うを通る。若い者が大勢大師様の参詣に出かける。 春だ。恋猫、恋犬、鶏は出しても/\巣につき、雀は夫婦で無暗に人の家の家根に穴をつくり、....
お女郎蜘蛛」より 著者:宮本百合子
やっこい声で、 「とうとうかえってきたのねえ、あんたは、家出をして又舞いもどった恋猫の様な風をしてサ」 と云って一寸男をこづいた。 それをどうのこうのと云うほ....
腐った蜉蝣」より 著者:蘭郁二郎
るのであった。 殊にその日が、カラリと晴れた明るい日であったならば猶更のこと、恋猫のように気がせかせかとして、とても家の中に籠ってなぞいることは出来なかった。....
二階から」より 著者:岡本綺堂
家々に飼犬が多いに引替えて、猫を飼う人は滅多にありません。家根伝いに浮かれあるく恋猫の痩せた姿を見るようなことは甚だ稀です。ただ折々に何処からか野良猫がさまよっ....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
が、次の部屋から出て行ったと思うと、廊下のあたりで、しきりと障子ががたがた鳴り、恋猫恋猫とがじゃれているような鼻声が聞えるので、烏丸光広は、対い合っている近衛....