恐察[語句情報] » 恐察

「恐察〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

恐察の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
な用途を引き受けるよう仰せ出されるのは深く気の毒な次第であるが、余儀なき御趣意を恐察して一同御国威のためと心得るようとの意味が書いてあった。 当時、木曾福島の....
世界新秩序の原理」より 著者:西田幾多郎
のであろう。畏くも万邦をしてその所を得せしめると宣らせられる。聖旨も此にあるかと恐察し奉る次第である。十八世紀的思想に基く共産的世界主義も、此の原理に於て解消せ....
源氏物語」より 著者:紫式部
を思いますと、宮様のほうでもお悲しみになっていらっしゃる程度もどれほどのことかと恐察されまして御同情に堪えません」 こう語っているうちにも大将はたびたび流れる....
源氏物語」より 著者:紫式部
拝見しているのです」 と言った。道理なことで、この場合の宮の御感情はさもこそと恐察される、隠しても姫君の普通の死でない噂は立つことであろうから、今申し上げてお....
三国志」より 著者:吉川英治
帝の御気色といい、その折の意味ありげなおことばといい、董承は、ただごとではないと恐察していた。もしや賜わった御衣玉帯のうちに、密詔でも秘め置かれてあるのではない....
三国志」より 著者:吉川英治
々お顔のいろも冴えず、わけてご睡眠中のお唸きを聞くと、よほどなご苦痛にあらずやと恐察いたしておりまする。なにとぞ、蜀にとって唯一無二なるお身でもあり、かたがた、....