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「恒久的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

恒久的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
者の後裔が、なおまれには存在している事を彼によって教えられるのである。 元子は恒久的な剛単体 solid singleness でなければならない。そして微小....
五ヵ年計画とソヴェトの芸術」より 著者:宮本百合子
観察し、材料を集めて来るというような状態は、ソヴェトの芸術運動発展の方向から見て恒久的な性質をもつものであろうか? 七月の党大会に、ラップ代表としてキルション....
平和運動と文学者」より 著者:宮本百合子
わば権利そのものの表現です。私ども正直でつつましい人民すべてが世界の平和を愛し、恒久的な平和を守ろうと決心した場合には、ちょうど私どもがいいことをしたいという時....
働く婦人の新しい年」より 著者:宮本百合子
だという考えは、それらの社会的弱点に抵抗して自身を成長させて行こうとするまじめな恒久的な実力を、若いひとたちの身につけさせない。そして、若い女性たちは、職業につ....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
。新聞・雑誌・単行本・という順序に、段々と刹那性・印象性・が薄くなって、多少とも恒久的な持続する効果を有つことが出来るようになる。それだけ単行本などは、ジャーナ....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
之に向かって進んでいる以上は、今のところ火急に督促するが如きことをなさず、慎重に恒久的解決策を図るべきことを要望する」というのだ(『東朝』同年七月八日付)。政友....
追慕」より 著者:宮本百合子
り知らされたりなさっただろう、そして又その醜悪に対比した「よさ」、より輝き、より恒久的な真実の「よさ」をも、見出し、或は見出そうと仕て居られるだろう、先生も育た....
新春偶語」より 著者:寺田寅彦
暮しになりやすい恐れのある官僚政治の管下から完全に救出して、もう少し安定な国家の恒久的機関を施定することが刻下の急務ではないかと思われる。そうすれば凶作問題など....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
ってからして、かえって盛んになったのみならず、日本人の手が蝦夷島に伸びて、そこに恒久的根拠を有するに至ったのも、実にこの時代からの事である。五畿七道とてもまた同....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
出来ず、その点をも考えて。おくりものは、やはり万年筆にします。ペン軸でもし非常に恒久的なのがあればよいが。今つかっているのはもう十四五年になるが、それでこわれた....
梅花の気品」より 著者:豊島与志雄
、而もその何れでもなく、老と旧との渋味を取り、若と新との新鮮味を取り来った、一種恒久的なものである。古さから来る拮屈傲峨と、新しさから来る自由暢達と、両者を具有....
死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
的な特殊の弁護ではなくて、現在および未来のあらゆる被告についての、一般的なそして恒久的な弁論である。大いなる最高法院たる社会の前においてあらゆる人が陳述し弁護す....
次郎物語」より 著者:下村湖人
った。ただ理事長は、つぎのような意味のことを、特に強張した。 「国民の任務には、恒久的任務と時局的任務とがある。このうち、時局的任務は、時局そのものが、あらゆる....
日記」より 著者:宮本百合子
間の悲しみ、よろこびのみの姿にあるのではなく、これ等種々の律動、かげを浮ませつつ恒久的に或目的に向って進む変化、流転の姿である。が故に、自分が例えばH町のことに....
褐色の求道」より 著者:岡本かの子
き寝床から飛上って『占めた!』と叫びます。雪掻き仕事は、その日勘定の仕事ですから恒久的財源にはなりませんが、然し、ちょいちょいあるので、姉か叔母さんに駄賃を貰う....