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「恒例〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

恒例の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
ても、感心にその年中行事だけは忘れないとみえ、この年も亦二十四日の晴天を期して、恒例通り御前試合のお催しがある旨発表になりました。 ――試合項目は槍に馬術。 ....
オリンポスの果実」より 著者:田中英光
く朝。墨田《すみだ》の辺《あた》りにて求む』と書きました。 それから、合宿で、恒例《こうれい》のテキにカツを食い、一杯《いっぱい》の冷酒に征途《せいと》をこと....
手品」より 著者:佐左木俊郎
った。 三 吉田家は近郷一の素封家《そほうか》だった。そして、古風な恒例は何事も豪勢にやるのが習慣だった。殊《こと》にも今年は、当主と次女と老母と、....
海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
た。小倉はおとなしかった。白羽の矢は、岩見武勇伝の場合と違って、大抵この二人に、恒例として当たるのであった。 二人の漕ぎ手は、一里余の暗黒の海上を、サンパン止....
縮図」より 著者:徳田秋声
めったにありませんからね。」 一週に一度松島は品子をつれて銀ぶらに出かけるのが恒例で、晩飯はあの辺で食うことにしていたが、彼は元来夜店のステッキと綽名されたほ....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
会である日本では、又農本的制度が発生しなければならぬ。権藤氏によると、元来風俗は恒例へ、恒例は礼儀へ、礼儀は制度律令へ、進化漸化するのであるが、こうした道徳的成....
入院患者」より 著者:ドイルアーサー・コナン
外をのぞいては見るのです。そして彼が昼飯をとる前には必ずその辺をブラブラして来る恒例の散歩もやめてしまって、その奇妙な昂奮状態にいるのでした。――こうした彼の様....
次郎物語」より 著者:下村湖人
らか間がぬけたのではないかと、かれ自身心配したぐらいであった。 式が終わると、恒例によって、塾生と中食をともにすることになっていた。今日は朝倉先生の式辞がいつ....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
分もこれに気づいているので、重要の事はいつも考慮する時間を置いてにした。この時も恒例に従いて、返事は明日ということで、委員の代表者をかえした。 翌朝、チンダル....
天衣無縫」より 著者:織田作之助
人はちっとも私の尻に敷かれていないのだろうか。ともかくあの人は、会社の年に二回の恒例昇給にも取り残されることがしばしばなのだ。あの人の社には帝大出の人はほかに沢....
奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
節に渉る者か。しかのみならず奥州・出羽の両国を掠籠し、公田・庄田の乃貢を輸せず、恒例の仏神事、納官封家の諸済物、其の勤め空しく忘れ、其の用欠けんと欲す。※謀一に....
せいばい」より 著者:服部之総
はその当日、城下若松桂林寺町早山かもんのすけという御用鋳師の家からもってくるのが恒例で、磔柱や獄門は、若松市中の下駄《げた》屋がまわりもちで作った。 はりつけ....
獅子舞雑考」より 著者:中山太郎
推すと、謂《いわ》ゆる竜体獅子の一つであると思われる)は、雨乞のために行ったが、恒例となったのであると説明している。そして、この仏祭獅子であったのが、雨乞獅子と....
春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
昔はこのようなことが各地に行われていたものであろう。そしてそれがこの金沢八幡社の恒例祭日にも行われているのだ。伊藤君記述の『八幡神社略記』に、「八幡宮の北方に当....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
なものであった。なおその使役の実例としては、この年八月十日天満社の参礼に際して、恒例の宇治猿楽不参のため十座の唱門をして、宇治猿楽等が大和経迴を停止せしむべき旨....