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「恒常〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

恒常の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
反戦文学論」より 著者:黒島伝治
ろ/\な意味で、吾々の関心を最も強く引きつける問題である。 三、反戦文学の恒常性 一 戦争反対の思想、感情を組織して、労働者農民大衆に働きか....
読書法」より 著者:戸坂潤
放逐し、そうしておいて逆に歴史観を指導しようとする。唯物史観は、社会のこの普遍的恒常的な形式に、特殊なしかも偏狭な内容を無批判に※入したものとして、完全に排斥さ....
作家に語りかける言葉」より 著者:宮本百合子
り出されて来る現実との三角関係のありようにもかかわって来ることが、「現代文学の非恒常性」のなかで、興味ふかく語られている。先ず、作品と作者との関係は、作者の主観....
婦人雑誌の問題」より 著者:宮本百合子
前進が照りかえしている。昨今は営業政策の一つとして、婦人公論にしろ婦女界にしろ、恒常的な読者会を組織し、直接配布網の確立に努力している。この組織は、ブルジョア婦....
技術の哲学」より 著者:戸坂潤
である。 あらゆる希望に充ちたように見える材料にも拘らず、日本及び世界各国が、恒常的な失業に悩まされているという事実は、今更ここで指摘する必要のない事実だろう....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
的運動から云って必然的な一形態であり、イデオロギーの本質的動力学的構造から云って恒常な一契機なのである*。 * この点に就いては「アカデミーとジャーナリズム」及....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
富が益々安定して来、之に反して労働者の貧困は、その個人的な能力とは無関係に、益々恒常なものとなる。さてこうやって富と貧困とが恒常化すと、資本家と労働者とはもはや....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
や発露ほど、ギャング性を帯びたものはないのだ。 ギャング現象は勿論社会の比較的恒常な一現象であるから、いつの世にもどこの世界にも見受けられるものだろうが、併し....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
るいは少なくとも調査局の計画なのである。 調査局自身は内閣の更迭とは関係のない恒常機関であるから、広義における行政専門家をここに集めることが出来るし、かつ代議....
どぶろく幻想」より 著者:豊島与志雄
の方では、憎悪と愛情との流転変質のことを考えていた。憎悪にせよ愛情にせよ、それは恒常的なものではなくて、いつも一方から他方へと移り変り、相対的な人事関係によって....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
カは従来常に奴隷の中心市揚であった。かくの如くしてアフリカから流出する人口は莫大恒常なるものがあり、なかんずくヨオロッパ人の植民地に奴隷が採用されて以来は殊に甚....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
年々増加する国においてすら、この増加が斉一であり永続的であるならば、これと同一の恒常性が生ずるであろう。半世紀の間、死亡によって解消される結婚以上に、毎年一定の....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
夢と取りとめもない幻影を楽しまざるを得ないことになる。 自然法則と因果法則との恒常性は一切の人類の知識の基礎である(訳註)。そしてもし前もって観察し得る変化の....
監獄部屋」より 著者:羽志主水
人間は、苦し紛《まぎ》れに反抗もする、九死に一生を求めて逃亡も企る。而も其結果は恒常《いつも》、判で捺した様に、唯一の「死」。其死の形式は、斬殺、刺殺、銃殺は寧....
俳優への手紙」より 著者:三好十郎
ただ時々痙攣的に片手間的に劇団活動に参加することを許しはしないであろう。全幅的に恒常的に永続的に劇団活動をすることを命ずるであろう。 そうすれば、それらの劇団....