恥を掻く[語句情報] » 恥を掻く

「恥を掻く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

恥を掻くの前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
風の便り」より 著者:太宰治
のであります。極端な、ヒステリックな虚栄家であります。作品を発表するという事は、恥を掻く事であります。神に告白する事であります。そうして、もっと重大なことは、そ....
右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法」より 著者:山中貞雄
に帰る。お兼はオカンムリジャジャ曲りだ。 T「あなたがボンヤリして居るからこんな恥を掻くのです」 敬四郎済まん済まんと謝ってる。 お兼がポンポン叱りとばす。....
山羊髯編輯長」より 著者:夢野久作
が吾輩の顔を見てニヤニヤと笑いやがった。どうも貧乏をすると余計な処へ来て、余計な恥を掻く……畜生。どうするか見やがれ……。 「ヘイ。お待遠さま。ホテルで御座いま....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
す子がふだんこういう人と交際うならお小遣が足りなくはあるまいか、詰めた生活をして恥を掻くようなことはあるまいか、胸の中でむす子が貰う学資金の使い分けを見積りして....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
吹は云いよどんだ。「何んにも知らない田舎者がそのような繁華の土地へ出てあちこちで恥を掻くよりもいっそやっぱりここにいて兎や猿と暮らした方が身のためになりはします....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
う言い出したのは、老人にも救いであり一座もみな同意しました。言い出したいけれども恥を掻くといけないと思って遠慮していたものが多いのを、それが無記名投票になれば恥....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
用心の上に御用心が肝腎《かんじん》でございます、その御用心が足りませんと、飛んだ恥を掻くようなことがあったり、またみすみす大事なものを取逃がすようなことがないと....
」より 著者:森鴎外
。大連でみんなが背嚢を調べられましたときも、銀の簪が出たり、女の着物が出たりして恥を掻く中で、わたくしだけは大息張でござりました。あの金州の鶏なんぞは、ちゃんが....
首頂戴」より 著者:国枝史郎
殺生な奴だ! どうせ捕れるに決っている。覚悟の出来ていない人間は、最後の土壇場で恥を掻く。……が、俺には却って幸い、どれこの隙に腹を切ろう」 左の脇腹へブッツ....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
ったが、「あにき、おいらにゃあ眼に見えるがな。お前があの女に捨てられて、すぐに赤恥を掻くのがな」行きかけて甚内は立ち止まった。「あにき、おいらは近いうちに、越後....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
迚も刀の詮議も仇敵の所在も知れよう道理はない、世に捨てられた私の身の上、憖いに生恥を掻くよりも寧その事一思いに割腹して相果てようか、それとも此の眼病が治る事も有....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
斎公はわらって、 (だまって見ておれ。折角の士どもを迎えながら、こちらが、求めて恥を掻くにもあたるまい) 案のじょう。馬の沓は作っていても登城して来た六名は糊....