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恥部
「恥部〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
恥部の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「電気風呂の怪死事件」より 著者:海野十三
陽吉の身体が上ったものらしく、其処では色んな人々が立ち騒いでいた。寒さも忘れ、
恥部を隠す余裕も持てない数人の浴客、それに椿事と知って駆けつけて来た近所の人々や....
「原爆詩集」より 著者:峠三吉
ら 焔の迫ったおも屋の下から 両手を出してもがく妹を捨て 焦げた衣服のきれはしで
恥部をおおうこともなく 赤むけの両腕をむねにたらし 火をふくんだ裸足でよろよろと....
「花ふぶき」より 著者:豊島与志雄
みこんでる真中に、ただつっ立って、なにか考えるように足元に眼をやっている。下腹も
恥部も股も、むき出しだ。全然羞恥の感など無いようだ。嘉代さんが桶に湯をくんでやっ....
「肌色の月」より 著者:久生十蘭
に、自分という存在を、上手にこの世から消してしまおうというのは、久美子の心の中の
恥部で、できるなら隠しておきたいことだったが、ここまでおし詰められれば逃げきれる....