恨み顔[語句情報] » 恨み顔

「恨み顔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

恨み顔の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
箕輪心中」より 著者:岡本綺堂
ういい加減に泣くのを止めて、十さんと仲好くおしなんし」 まだ腑に落ちないような恨み顔をしているお米にむかって、綾衣はしみじみと言って聞かせた。相手の名はあらわ....
薤露行」より 著者:夏目漱石
事はない。親も逝き子も逝きて、新しき代《よ》にただ一人取り残されて、命長きわれを恨み顔なる年寄の如く見ゆるが、岡の上なるシャロットの女の住居《すまい》である。蔦....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
「鈴慕」の一曲を冷々として吹き終りました。 さあ、こまちゃくれたピグミー、昔を恨み顔な女――出て来るなら今のうちだよ。 だが、今晩は魑魅魍魎《ちみもうりょう....
源氏物語」より 著者:紫式部
とか瓦とかが飛び散り、立蔀とか透垣とかが無数に倒れていた。わずかだけさした日光に恨み顔な草の露がきらきらと光っていた。空はすごく曇って、霧におおわれているのであ....
馬妖記」より 著者:岡本綺堂
から、お福を置き去りにして真っ先に逃げてしまったと見えます。」と、おもよは少しく恨み顔に言った。「お福はわたくしの生みの娘で、ことし三十八になります。次郎兵衛と....