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恩借
「恩借〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
恩借の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「永日小品」より 著者:夏目漱石
た。手紙がついている。その後《のち》いろいろの事情があって、今国へ帰っている。御
恩借《ごおんしゃく》の金子《きんす》は三月頃上京の節是非御返しをするつもりだとあ....
「こころ」より 著者:夏目漱石
症状でもないので、私たちは格別それを気に留めなかった。 私は先生に手紙を書いて
恩借《おんしゃく》の礼を述べた。正月上京する時に持参するからそれまで待ってくれる....
「西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
ょう」 丈「その御心配には及びませぬ、と申すは七ヶ年以前、貴君の親御より十万円|
恩借ありて、今年返済の期限|来り、万一延滞|候節は所有地|家蔵を娘|諸共、貴殿へ....
「正岡子規」より 著者:夏目漱石
て行ったと覚えている。それから帰りに奈良へ寄って其処《そこ》から手紙をよこして、
恩借の金子《きんす》は当地に於《おい》て正に遣《つか》い果《はた》し候とか何とか....
「山本有三氏の境地」より 著者:宮本百合子
校の検定試験を受け及第。大学の本科生となる。学資欠乏し、郷里の大塚氏より十ヵ月間
恩借。 一九一五年。大学卒業。井上正夫を浅草に出演せしむる橋渡しをする。同一座....
「じいさんばあさん」より 著者:森鴎外
思った。 伊織は顔を挙げて云った。「只今のお詞は確に承った。その御返事はいずれ
恩借の金子を持参した上で、改て申上げる。親しい間柄と云いながら、今晩わざわざ請待....