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「恩禄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

恩禄の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
相馬の仇討」より 著者:直木三十五
き所、其方《そのほう》の志にめで、又家中の旧家の故を以って、特に清十郎にそのまま恩禄を下しおこう。又敵討の儀は清十郎十五歳に成長するまで待って討つ方がよかろう。....
三国志」より 著者:吉川英治
の旗下にあって、兵糧方を支配していた男だ。 南陽へ帰ってからも、兄からはなんの恩禄をくれる様子もないので、 「怪しからぬ」と、不平でいっぱいだった。 彼は、....
三国志」より 著者:吉川英治
ます」と、勅使|董昭は、言葉少なに、曹操へ答えた。 「三十年があいだ、いたずらに恩禄をいただくのみで、なんの功もない人間です」 「今の官職は」 「正議郎を勤めて....
三国志」より 著者:吉川英治
は、以前とすこしも変っていなかった。 「玄徳は仁者じゃ。わしたち父子は、曹操から恩禄はうけているが、さればといって、玄徳を殺すにはしのびぬ。そちはどう考えている....
三国志」より 著者:吉川英治
難を扶けんと来てくれたのだ。ばか、ばかを申せっ」 黄権はかなしんで、 「平常、恩禄を喰みながら、今日君のご恩に報いることができないとは何事か」 と、頭を地に....