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「恩讐〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

恩讐の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
鴎外・芥川・菊池の歴史小説」より 著者:宮本百合子
「三浦右衛門の最後」・「俊寛」・「極楽」・「羽衣」・「義民甚兵衛」(改造文庫・『恩讐の彼方へ・他二十八篇』所収)、「磔茂左衛門」(改造社刊)、「綾里村快挙録」(――) 〔一九四〇年六月〕....
昭和の十四年間」より 著者:宮本百合子
ーナアド・ショウやゴルスワージーの影響の下に「無名作家の日記」「忠直卿行状記」「恩讐の彼方に」等を生んだ菊池寛は、その作家としての特色の必然な発展と大戦後の経済....
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
、好評を博してから、段々と新聞小説に移りはじめていた。菊池寛の「屋上の狂人」と「恩讐の彼方に」そして、「忠直卿行状記」は、作品を貫く人生への態度がそれぞれに相反....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
少しも進歩をしなかった政友会総裁の頭脳だけだったようだ。尤も故犬養総裁に就いての恩讐などはもう卒業して、今ではファシズムに乗り換えたというなら、それも又一つの考....
街はふるさと」より 著者:坂口安吾
が洗われ、二人の魂がふれ合うこともできるような、ひそかな愛情を感じてもいたのだ。恩讐の彼方に、という甘い友情に飢えていたのである。 長年の仇敵がすべてを忘れて....
血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
れが天国なら、この天国で、伊東頼母めを返り討ちに!」 また、呻くように云った。恩讐壁一重 彼は、故郷からの音信で、忠右衛門の忰の頼母が、自分を父の敵だと云い....
剣侠」より 著者:国枝史郎
ず蘇生させてその上で)と。 (そうだ)と主水は草に坐り、印籠から薬を取り出した。恩讐同居 1 木曽福島の納めの馬市。―― これは勿論現代にはない。 現代の木....
秋の筑波山」より 著者:大町桂月
る能はざらしむるに、忠魂長く留まれる処、山河更に威霊を添ふるを覚ゆ。茫々五百年、恩讐|両つながら存せず。苦節ひとり万古にかをる。明治の世になりて、宗祐は正四位を....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
秘帖の一端を裂いて老人へ贈ったのは、それに酬う武道の情義であった。いいかえれば、恩讐を超えた心と心の答礼だった。 「ありがとうぞんじます」 侏儒はそれをふとこ....