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恭倹
「恭倹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
恭倹の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「花燭」より 著者:太宰治
は、その大家族の一人一人に就いて多少の誇張をさえまぜて、その偉さ、美しさ、誠実、
恭倹《きょうけん》を、聞き手があくびを殺して浮べた涙を感激のそれと思いちがいしな....
「山羊髯編輯長」より 著者:夢野久作
、今度は正式に社長から入社の許可を受けるまで、客分のつもりで応接室に腰を据えて、
恭倹己を持するつもりだ。これも吾輩のセンチかも知れないが……。 見ると山羊髯の....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
のように、人々を驚嘆渇仰せしめていた事を想起する。 以上を要するに翁の生涯は「
恭倹己を持し、博愛衆に及ぼし」の御勅語を国粋中の国粋たる能楽道に於て丈夫に一貫し....
「旅愁」より 著者:横光利一
ろうと、今日はふたたび昨日には戻らぬ訣別の面影ただよう背に、それぞれ灯火をうけた
恭倹な帰りとなって散り行くのだった。
燃えるようなカンナの花茎に黒くまつわり....
「煎じ詰めれば」より 著者:桐生悠々
る我を解する能わず、国家または民族の一員としてその義務を尽すに忠実なりと雖も、「
恭倹己を持し、博愛衆に及ぼす」超国家的、超民族的にして、彼等のいうところ「八紘一....
「孔子」より 著者:和辻哲郎
。(夫子)之を求めたるか、抑(或)は(人君)之を与えたるか。子貢曰く、夫子は温良
恭倹譲もて之を得たり。夫子の求むるは其諸人の求むるに異なるか。 (十一) 子曰く....