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恭賀
「恭賀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
恭賀の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道草」より 著者:夏目漱石
る手腕の結果としか彼には思えなかった。 健三は正月に父の所へ礼に行かなかった。
恭賀新年という端書だけを出した。父はそれを寛仮《ゆる》さなかった。表向それを咎《....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
ると見える。
ところへ下女がまた第三の端書を持ってくる。今度は絵端書ではない。
恭賀新年とかいて、傍《かたわ》らに乍恐縮《きょうしゅくながら》かの猫へも宜《よろ....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
かった。 が越えて大正十二年一月元旦には支倉からこんな手紙が舞込んで来た。 「
恭賀新年 庄司利喜太郎と心を協せ山々の書類を隠し、偽証、喜平を無実の罪に陥いれた....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
。小春の節に御座候ところ、御渾家御|揃い遊ばされ、ますます御機嫌よく渡らせられ、
恭賀たてまつり候。降って弊宅異儀なく罷りあり候間、憚りながら御放念下されたく候。....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
、御見舞状を受けて却って痛み入る次第に候。『ホトトギス』は漸次御発展の由これまた
恭賀。小生も何か差上度所存だけはとうから有之候えども身体やら心やらその他色々の事....
「年賀郵便」より 著者:岡本綺堂
に賑やかなものであった。 明治の中頃までは、年賀郵便を発送するものはなかった。
恭賀新年の郵便を送る先は、主に地方の親戚知人で、府下でもよほど辺鄙な不便な所に住....