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「息の根〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

息の根の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
仕方のある筈がありません。夜更けにでも、そっと四条河原へ忍んで行って、あの沙門の息の根を止めてしまうばかりです。」 これにはさすがの私もしばらくの間は呆れ果て....
地獄街道」より 著者:海野十三
変なこと!」 「そうだ。大変も大変だ、自分の身体が箱詰めになってしまうんだ。無論息の根はない。再び陽の光は仰げなくなるのだ」 「オイ辻永。その洋酒の名を早く云っ....
怪星ガン」より 著者:海野十三
。ようし、そうなれば、なおさらきさまたちを許しておけないぞ。ここで、ふたりとも、息の根をとめてやるんだ。こら、動くな。手をあげろ」 ガスコの両手には、いつのま....
暗号音盤事件」より 著者:海野十三
たらいいかなあ」と、白木は、妙に考え込んだ。 「そうだ。つまり、敵性国イギリスの息の根を徹底的に止めちまうことについて、なんだ。かの三国同盟の精神の故であるは勿....
戦時旅行鞄」より 著者:海野十三
であった。 「えいくそ。この上はなんとかして、わが息のあるうちに、かの金博士めの息の根を止めてくれねば……」 というわけで、今や醤買石は、執念の火の玉と化し、....
大使館の始末機関」より 著者:海野十三
と音をたてて、金博士の頭の上に落ちてきた。金博士の頭蓋骨は粉砕せられ、こんどこそ息の根がとまったろうと思われたが、あにはからんや、粉砕したのはシャンデリアだけで....
火星兵団」より 著者:海野十三
は、必ず生捕ってみせる。おれも生き物なら、相手だって、生き物なんだから。生き物の息の根をとめるには、こうしてぐっとやれば、わけなしだ」 と、佐々は柔道の手で締....
人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
もしもにげだす様子がみえると、そのときはすぐに人造人間エフ氏をさしむけて、二人の息の根をとめてやるぞ。前もって、いっておくぞ」 イワノフ博士は、いいたいことを....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
し、それなら決闘を申しこむぞ。俺はこのモーター・ボートが飛行艇につくまでに貴様の息の根をとめにゃ、腹の虫がおさまらないのだ。さあ、来い」 「リキー、およしよ。三....
太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
とも驚きません。ここで騒いだり、悲観しては帝国軍人の名折れです。 (日本男子は、息の根のあるうちは、努力に努力を重ねて、頑張るのだッ) 大尉は日頃から思ってい....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
た地上とすれすれの低空飛行になろうが、どこまでも追って追って追いまくる。彼は敵の息の根をとめるまでは、あくまで追跡の手をゆるめないのである。 そういうねばり強....
湯女の魂」より 著者:泉鏡花
さては随筆に飛騨、信州などの山近な片田舎に、宿を借る旅人が、病もなく一晩の内に息の根が止る事がしばしば有る、それは方言|飛縁魔と称え、蝙蝠に似た嘴の尖った異形....
狂人日記」より 著者:秋田滋
は前より早くなった。少々残酷だとは思ったが、気持が好かった。私はもう一息で小鳥の息の根を止めるところだった。が、そのまま死なせては血が見られないことになる。 ....
J・D・カーの密室犯罪の研究」より 著者:井上良夫
いている鉄の切先きを頭に突き差したり、針金で縊れたり、時には自分の手で喉をしめて息の根を断つというようなこともある。 (三)、前以って部屋の中に機械的な仕掛けが....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
。これから復た社へ行く、」と茶も飲まないで直ぐ飛出し、「大勝利だ、今度こそロスの息の根を留めた、下戸もシャンパンを祝うべしだネ!」と周章た格子を排けて、待たせて....