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息を継ぐ
「息を継ぐ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
息を継ぐの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
此の次の言葉が恐ろしい、恐ろしいけれど又待ち遠い、胸の底から全身が固くなって殆ど
息を継ぐ事も出来ぬ。
第七十五回 死人の顔形
仏壇の様な戸の中も、略ぼ左の....
「血の文字」より 著者:黒岩涙香
人へ持て行こうと成ッて居るでは有ませんか、先ア能く考えて御覧なさい」と是だけ言て
息を継ぐ、余が返事の出ぬを見、細君は少し気の毒と思いし如く「尤も女の似而非理屈と....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
見せられた歯に鬼歯が一本ずつ出て居ますから同人の死体と思いました。 古我判事は
息を継ぐ暇もなく翌三十日証人神戸牧師を訊問した。 神戸牧師は支倉の妻が自己の教....
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
、コンヴェイヤーがもっと何処ッかへ利用出来ないか、まだ労働者が「油を売ったり」「
息を継ぐ」暇があるのではないか、箇払賃銀にしたらどうか……。職工たちがせゝッこま....
「決闘」より 著者:神西清
に、静かに、お願いです……聞こえると困るんです。」 彼は聴き耳を立て、苦しげに
息を継ぐと、ひそひそ声で言った。 「この扉を開けておはいりなさい。……平気です。....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
く手に開けた。人より先に登って来た南日君と私とは、杖に凭れて雪の上に立ち停った。
息を継ぐ間もあらせず「君、壮だな」と南日君がいう、「壮だな」と鸚鵡返しに答える。....