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息を詰める
「息を詰める〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
息を詰めるの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雪たたき」より 著者:幸田露伴
に箭鏃のさきは触れた。女は何とすることも出来無かった。其儘に死にでもするように、
息を詰めるより外はなかった。 「…………」 「…………」 恐るべき沈黙はしばし....
「死者の書」より 著者:折口信夫
そばに、近寄って行った。 荒れては居るが、ここは横佩墻内だ。 そう言って、暫らく
息を詰めるようにして、石垣の荒い面を見入って居た。 そうに御座ります。此石城から....
「健康三題」より 著者:岡本かの子
対側の窓を開けると相模川の河口の南湖の松林を越して、大山連山の障壁の空に、あっと
息を詰めるほど白く見事に富士の整った姿がかかっていた。そして上げ汐に河口の幅の広....
「日を愛しむ」より 著者:外村繁
いる。私が体を屈めると、妻の裸身は金と赤との光炎に被われているようで、思わず私は
息を詰める。 「すみません」 素子の体は今のところでは少しも衰えを見せていない....