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息張る
「息張る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
息張るの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雁」より 著者:森鴎外
事を云うが、取り留めた話ではない。監獄にいた時どうだとか云うことを幾度も云って、
息張るかと思えば、泣言を言っている。酒の※が胸の悪い程するのである。 お玉はこ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
い。
それからその杖を楯に取って非常に力を入れ自分の身体を上へ上心にしてうんと
息張ると幾分か上りましたから、今度はそろそろと荷物をこの泥の中へ引き下し背の方に....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
具捜しにまごつく小童、しきりに木を挽く日傭取り、人さまざまの骨折り気遣い、汗かき
息張るその中に、総棟梁ののっそり十兵衛、皆の仕事を監督りかたがた、墨壺墨さし矩尺....
「鴉」より 著者:シュミットボンウィルヘルム
あ大変に窶れているじゃあないか。そんなになったからには息張っていては行けないよ。
息張るの高慢ぶるのという事は、わたしなんぞはとっくに忘れてしまったのだ。世に人鬼....