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息災延命
「息災延命〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
息災延命の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
隅には小さな祠が祭ってあって、今でも水垢離とって、天下泰平、国土安穏、五穀成就、
息災延命を朝々祈るのである。彼女は村の生れでなく、噂によればさる士の芸妓に生ませ....
「売色鴨南蛮」より 著者:泉鏡花
、明神の御手洗の水を掬って、雫ばかり宗吉の頭髪を濡らしたが、 「……息災、延命、
息災延命、学問、学校、心願成就。」 と、手よりも濡れた瞳を閉じて、頸白く、御堂....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、或いは聖天《しょうてん》を的にして、ただ単に祈る心は要するに、病気を直したい、
息災延命で暮したい、女には惚《ほ》れられ、お金はたくさん儲《もう》かりますように....
「経帷子の秘密」より 著者:岡本綺堂
れは日ごろ信心する神社や仏寺に参詣して、娘の無事出産を祈るのは勿論、まだ見ぬ孫の
息災延命をひたすらに願った。 明くれば文久二年、その九月はお妻の臨月にあたるの....