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「恵方〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

恵方の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
縮図」より 著者:徳田秋声
たちは三台の車に分乗し、伊沢も仲間入りして、春よしのお神に引率され、羽田の穴守へ恵方詣りに行き、どうかした拍子に、銀子は春次と一緒に乗っている伊沢の車に割り込み....
残されたる江戸」より 著者:柴田流星
浦、愛宕山、九段、上野、待乳山などに初日の出を拝し、帰来屠蘇雑煮餅を祝うて、更に恵方詣をなす、亀戸天神、深川八幡、日枝神社、湯島天神、神田明神などはその主なるも....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
喰いつこうというのだから、眼も当てられない。 「こちらの方でも御用とおっしゃる」恵方《えほう》を向いた年男。 「あちらの方でも御用とおっしゃる」 蛤《はまぐり....
露肆」より 著者:泉鏡花
張の中などは、居合わせた、客交じりに、わはわはと笑を揺る。年内の御重宝九星売が、恵方の方へ突伏して、けたけたと堪らなそうに噴飯したれば、苦虫と呼ばれた歯磨屋が、....
曲亭馬琴」より 著者:邦枝完二
お》に、戯作で飯が食えるように漕《こ》ぎ着けざアなるまい――まず正月早々、今年ア恵方《えほう》が当ったぞ。――」 深川仲町の、六畳一間の棟割長屋に、雪解に汚れ....