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悔い
「悔い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
悔いの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ざん神様を困らせました。お恥かしいことながら、罪滅ぼしのつもりで一つ二つここで懺
悔いたして置きます。 私が持ちかけた難題の一つは、早く良人に逢いたいという註文....
「或る女」より 著者:有島武郎
りも自分たちの獣性を恥じるように見えた。そして彼らは等しく葉子を見誤っていた事を
悔いるように見えた。なぜというと、彼らは一人《ひとり》として葉子に対して怨恨《え....
「或る女」より 著者:有島武郎
いのは請け合いますから。僕らは等しく神の前に罪人《つみびと》です。しかしその罪を
悔い改める事によって等しく選ばれた神の僕《しもべ》となりうるのです。この道のほか....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
つが君と私とを堅く結びつけてしまったのだった。私は結局君をいろいろに邪推した事を
悔いながらやさしく尋ねた。 「君は学校はどこです」 「東京です」 「東京? それ....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
時、敢然として耳を傾けなかった理由が如何に明白であるよ。肉にまで押し進んでも更に
悔いと憎しみとを醸さない恋こそは真の恋である。その恋の姿は比べるものなく美しい。....
「親子」より 著者:有島武郎
取り上げるのを見た父は、またしても理材にかけての我が子の無能さをさらけ出したのを
悔いて見えた。けれども息子の無能な点は父にもあったのだ。父は永年国家とか会社銀行....
「小作人への告別」より 著者:有島武郎
境遇に追いつめられるかもしれません。そんな時が来ても、私がこの農場を解放したのを
悔いるようなことは断じてないつもりです。昔なつかしさに、たまに遊びにでもやって来....
「星座」より 著者:有島武郎
。俺は罪人だからなあ。悔《く》い改めよ、その人は天国に入るべければなり……へへ、
悔い改めら、ら、られるような罪人なら、俺は初めから罪なんか犯すかい。わたくしは罪....
「小さき者へ」より 著者:有島武郎
ら、私の心はややともすると突き上げて来る不安にいらいらさせられた。ある時は結婚を
悔いた。ある時はお前たちの誕生を悪《にく》んだ。何故自分の生活の旗色をもっと鮮明....
「広津氏に答う」より 著者:有島武郎
ジョアジーの人々が、どれだけ民衆のために貢献したかは、想像も及ばないものがある。
悔い改めたブルジョアは、そのままプロレタリアの人になることができるのだ。そう、あ....
「赤いくつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
切ってしまってはいやですよ。」と、カレンはいいました。「そうすると、わたしは罪を
悔い改めることができなくなりますからね。けれども、この赤いくつといっしょに、わた....
「活人形」より 著者:泉鏡花
、かくまでの大事を知らず、今まで棄置きたる不念さよ。もし下枝等の死したらんには、
悔いても及ばぬ一世の不覚、我三日月の名折なり。少しも早く探索せむずと雪の下に赴き....
「化銀杏」より 著者:泉鏡花
耳を貫くにぞ、あれよあれよとばかりに自ら恐れ、自ら悼み、且つ泣き、且つ怒り、且つ
悔いて、ほとんどその身を忘るる時、 「お貞。」 と一声、時彦は、鬱し沈める音調....
「去年」より 著者:伊藤左千夫
い。僕ら夫妻は自分らの命を忘れて、かりそめにもわが子をやっかいに思うたことを深く
悔い泣いた。 多いが上にまた子どもができるといっては、吐息を突いて嘆息したもの....
「紅黄録」より 著者:伊藤左千夫
なばかなことをやったのであろうか、われながら考えのないことをしたものかなと、幾度
悔いても間に合わなかった。それより四カ月とたたぬうちに父は果たして石塔の主人とな....