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悠悠
「悠悠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
悠悠の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「女百貨店」より 著者:吉行エイスケ
。妾が流行界の女王になったらあなたどうするつもり? あんたやはりまえと同じように
悠悠《ゆうゆう》としているの、妾それをかんがえるとなさけなくなるわ。妾のバッグに....
「もの思う葦」より 著者:太宰治
ではないのか。 寒山詩は読んだが、お経のようで面白くなかった。なかに一句あり。
悠悠たる塵中の人、 常に塵中の趣を楽む。 云々。 「
悠悠たる」は嘘だと思....
「旅愁」より 著者:横光利一
度びにも女は喜びの悲鳴を上げるのだった。一番操縦の上手い顔の緊った美しい青年は、
悠悠とひとり遠方を廻って来ては、急ピッチでいつも真紀子の横腹へ突入して来た。真紀....
「トロッコ」より 著者:芥川竜之介
の茶店の前だった。二人の土工はその店へはいると、乳呑児をおぶった上さんを相手に、
悠悠と茶などを飲み始めた。良平は独りいらいらしながら、トロッコのまわりをまわって....
「道」より 著者:織田作之助
しやろう」と気がるに蘊藻浜敵前渡河の決死隊に加わって、敵弾の雨に濡れた顔もせず、
悠悠とクリークの中を漕ぎ兵を渡して戦死したのかと、佐伯はせつなく、自分の懶惰がも....
「西航日録」より 著者:井上円了
すべき地にして、ロンドン人士の避寒および養病のために輻湊する所なり。 背山面海望
悠悠、月色潮声入客楼、遥認波間光数点、星星都是仏英舟。 (山を背後に海に面し、一....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
原はただ一色に緑に染まり、それは麦畑ではなくすべて牧野なのである。) 背山面海望
悠悠、月色潮声入、遥認波間星集散、灯台光底仏英舟。 (山を背後にして海に臨めば広....
「人のいない飛行機」より 著者:田中貢太郎
ない。なにしろ人間の乗っていない飛行機が、操縦者でもあって操縦しているかのように
悠悠と着陸したことであるから、人びとはまるで狐にでもつままれたように不思議がって....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
を確実にしながら主力は一路西進、たちまちアブヴィルに達した。同地では仏軍の一部が
悠悠錬兵場で訓練中であったとの事である。いかに独軍の進撃が神速であったかを物語っ....