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患難
「患難〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
患難の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
は、皆是れ我|有なり その中の衆生は、悉く是れわが子なり しかもいま此処は、諸の
患難多し 唯だ我一人のみ、能く救護をなす という、われらに対する、仏陀の限りな....
「瓶詰地獄」より 著者:夢野久作
ワクワクするのが、わかって来ました。そうして、その一度一度|毎に、私の心は沈淪の
患難に付されるかのように、畏懼れ、慄えるのでした。 けれども、そのうちにアヤ子....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ろでないが、その概略を左に訳出しよう。 アラブ人は諸畜の中のもっとも馬を貴び、
患難にあっても栄華にあっても最も人に信あるものとす。その蕃殖《はんしょく》にもっ....
「ビジテリアン大祭」より 著者:宮沢賢治
は欠くべからざる精神爽快剤《レフレッシュメント》である。労働に疲《つか》れ種々の
患難《かんなん》に包まれて意気銷沈《いきしょうちん》した時には或《あるい》は小さ....
「田七郎」より 著者:田中貢太郎
来ていった。 「おまえは交游天下に遍しというありさまだが、皆|濫交だ。ただ一人|
患難を共にする人があるのに、かえって知らないのだ。」 武はそこで訊いた。 「そ....
「銅銭会事変」より 著者:国枝史郎
そうして四角形の石の周囲へ、指で四角の線を引いた。 と、老武士は呟いた。「これ
患難|相扶陣だ。今度の争闘は
患難だによって、相扶けよという意味だ」 乞食はまた....
「二十六夜」より 著者:宮沢賢治
きょうしん》を尽《つく》して、又|新《あらた》に梟身を得、審《つまびらか》に諸の
患難《かんなん》を被《こうむ》りて、又尽くることなし。 で前の晩は、諸鳥歓喜充....
「三国志」より 著者:吉川英治
えた。 「たまたま、御身を知って、浅からぬ友情を契り、ともに吉凶を相救け、ともに
患難をしのぎあって参ったが、ひとたび君臣の大義にもとるようなことにでも立ちいたれ....