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「悦喜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

悦喜の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦系図」より 著者:泉鏡花
窓から爪先まで、その日の扮装想うべしで、髪から油が溶けそう。 早や得も言われぬ悦喜の面で、 「やあ、」と声を懸けると、入違いに、後をドーン。 扉の響きは、ぶ....
吉原新話」より 著者:泉鏡花
い、今がはそで無い。そうでは無いげじゃ。どの玩弄物欲しい、と私が問うたでの、前へ悦喜の雀躍じゃ、……這奴等、騒ぐまい、まだ早い。殿たち名告らずば、やがて、選ろう....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
成る事なら利子をつけて返えします。返えさずに居れなくなりました。返えすが楽にさえ悦喜にさえなって来ました。目下整理中です。総じて義務が道楽にならねば味がない。借....
註文帳」より 著者:泉鏡花
馬士だ、お前とまた昔話でもはじめるから、」と目金に恥じず悄げたりけり。 作平が悦喜斜ならず、嬉涙より真先に水鼻を啜って、 「話せるな、酒と聞いては足腰が立たぬ....
五重塔」より 著者:幸田露伴
ょっと後ろ向いて人の顔へ異に眼をくれ無言で笑うは、お嬉しかろと調戯って焦らして底悦喜さする冗談なれど、源太はかえって心からおかしく思うとも知らずにお伝はすいと明....
山の人生」より 著者:柳田国男
ともに生活するのほかはなかった。のちにはそれを出離の因縁とし、菩提の種と名づけて悦喜した者もあるが、古来の遁世者の全部をもって、仏道勝利の跡と見るのは当をえない....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
、または葡萄酒の仕入時にローヌの渓などをあるいて見ると、盗まれて見なければ豊年の悦喜が、徹底せぬような顔した人がいる。極端な場合になると、旅人を捕えて酔い倒れし....