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悪巫山戯
「悪巫山戯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
悪巫山戯の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「あらくれ」より 著者:徳田秋声
所の娘達や若いものも、時々そこに落会った。町の若い男女の噂が賑《にぎわ》ったり、
悪巫山戯《わるふざけ》で女を怒《おこ》らせたりした。
仕舞湯《しまいゆ》をつか....
「オリンポスの果実」より 著者:田中英光
あなたの上に、すぐ考えて、それが如何《いか》にも、女性を穢《けが》す、許されない
悪巫山戯《わるふざけ》に、思えたのです。
ぼくの番になったら、美辞|麗句《れい....
「貧しき人々の群」より 著者:宮本百合子
女子供まで涼みがてらその囲りに立って見物をする。 善馬鹿は、いつも皆の酒の肴に
悪巫山戯《わるふざけ》をされていた。 その晩もいつものように酒屋は大騒ぎであっ....
「化鳥」より 著者:泉鏡花
脛を捕えた。それから畚に入れてある、あのしめじ蕈が釣った、沙魚をぶちまけて、散々
悪巫山戯をした挙句が、橋の詰の浮世床のおじさんに掴まって、額の毛を真四角に鋏まれ....
「金の十字架の呪い」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
おそろしい結果に充分弱っていた。ポール・ターラントは、たぶんある妻かまたは夫の、
悪巫山戯を監視するような好ましからぬ外国人の態度を多く持っていた。そして実際は、....
「地上」より 著者:島田清次郎
ることを不快に思ったのだ。泥塗れの中に育っても少女の純真さは、毎夜の、酒を飲んで
悪巫山戯する多くの男達を記憶に深く留めないで、近所の少年のふとした微笑を憶えしめ....
「或る部落の五つの話」より 著者:佐左木俊郎
と、平三は、禿頭の清次郎よりも、竹駒稲荷の方が憎らしくなって来た。自分達の単なる
悪巫山戯に対して、その生活を、さらにその生命までも脅かそうとしていることを思うと....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
さ。」と、お葉は懶げに答えた。 「ほんとうに鉱山の人は忌ね。お酒を飲むと、無闇に
悪巫山戯をして……。それでも鉱山が出来たお庇で、ここらも漸々に賑かになったんだと....
「鉄の処女」より 著者:大倉燁子
上を述べている。それによると美しき酋長の娘に思いをよせた狒々は、余り浮かれ過ぎて
悪巫山戯をしたので、遂に酋長の憤りを買って捕えられ、『鉄の処女』の刑に処せられる....