悪所通い[語句情報] » 悪所通い

「悪所通い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

悪所通いの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ぞもとよりこれなきばかりか、賭《か》けごと、女出入りは申すに及ばず、ただの一度も悪所通いいたせしことこれなきほどのりちぎ者に候えば、それゆえにて世間をせばめ、入....
丹下左膳」より 著者:林不忘
ね》を打ち上げたチョビ安、 「オオ、お立ちあいの衆、この中にも、親の気も知らずに悪所通いに身をもちくずして、かけがえのねえ父《ちゃん》やお母《っか》あに、泣きを....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ましょう」 「それはお内儀さんの思い過ごしでございます、旦那様に限っては、旅先で悪所通いをなすったり、よからぬ女にはまり込んだりなさるような心配は決してございま....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
けて、あっぱれ免許皆伝の腕となり、槍を取っては、神尾のいい稽古相手であり、同時に悪所通いにかけても、負けず劣らずの腕を振《ふる》っていたものだが、土肥は遊ぶこと....
丹下左膳」より 著者:林不忘
「ア、くやしい! 先生、あたし、どうしたらいいんでしょう。うちの亭主野郎ったら、悪所通いばっかりして、もうこれで三|日《か》も家へよりつきません。ほんとにほんと....
前記天満焼」より 著者:国枝史郎
蔵がられている豪商の息子が、悪友のために惑わされ、いい気になって不頼漢を気取り、悪所通いをしているという、一見そういう風態であった。 で、匕首は振り上げたが、....
南国太平記」より 著者:直木三十五
っていた。八時に、大門を閉して、通行禁止になるのが、一般武家邸の風であったから、悪所通いをする若者などは、塀を乗越えて出入した。益満など、その大将株であった。 ....
歌麿懺悔」より 著者:邦枝完二
」 素直に。――それをいま、改めていわれるまでもなかった。生れて五十一年の間、悪所通いのしたい放題はしたし、普の道楽者の十倍も余計に女の肌を知り尽して来はした....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
。 初めは、腑に落ちぬことと怪しまれたが、この母御がこれ程すすめるところなら、悪所通いと世間でいうほど、行って悪い場所でもなさそうに思われる。 武蔵は考え直....