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悪才
「悪才〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
悪才の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
なって、寧《いっ》そ白状しようかと胸に思いましたが、其処《そこ》は素《もと》より
悪才に長《た》けた奴。
富「関取、御疑念の程重々御尤も、もうこうなれば包まず申....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
も、兄の八郎兵衛の子どもと同様女でしたが、根が小欲に深い拝金宗の七郎兵衛はここに
悪才を働かし、かく娘を男に仕立てて、名も陽吉と男名まえをつけながら、巧みに生島屋....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
れに又八年以前にお紺婆を殺したのも彼の所為です、彼は通例の悪人と違い恐ろしく悪智
悪才に長けて居て、自分が悪事を為すには必ず他人へ其の疑いの掛かる様に仕組んで置い....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
も其辺だろうと鑑定が附いていた、ま宜しいが、彼の松蔭並びに神原兄弟の者はなか/\
悪才に長けた奴ゆえ、種々罠をかけて、私が云ったことを手前に聞くまいものでもないが....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
連と綽号をされました胡麻の灰小平が強談に参りましたが、只今では強談|騙をする者も
悪才に長けて居りまして、種々巧者になりましたが、其の頃は強談をする者が商人の店先....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
がのし上がると見せかける。初太郎と宇之吉が胆をつぶして二階へ駈け上っている間に、
悪才《わるざい》の利く阿魔《あま》じゃあねえか。おのれは、すとんと初太郎の部屋の....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
違って昔は尚おゴタ/\挙ってまいり、名高い花魁を買って見たいと、身分の無いものは
悪才覚をして山口屋へ登りまするが、立退中ゆえ万事届きませんでどさくさして居ります....