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悪推量
「悪推量〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
悪推量の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
で、ばばを救おうとて。……おう、今思えば、其女の心は真実じゃった。それを、邪に、
悪推量して、恩をあだに憎んだのも、皆このばばの心がねじけていたためじゃ……。ゆる....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
か」 「いや、まったくは降伏でない。誘降の上書を奉ったものにすぎぬ。それをしも、
悪推量して、噪ぎ立てする者あらば、斬ってしまえ」 「では、屈辱的な和議でないと、....
「増長天王」より 著者:吉川英治
溢れ出よう。それが当然の成行きだわえ! だが兆二郎が加賀の廻し者だとは汝れだけの
悪推量、娘の棗に懸想して、それが成らぬところから卑怯な作りごとをして、仇をしよう....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
なくそのまま取次いだ。村重は室殿とひとつ所にいて涼をとっていた。本丸の家臣たちが
悪推量していたような酒宴中のふうはない。ただ小鼓が一つそこに見えたが、それも飽か....