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「悪書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

悪書の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
仇討たれ戯作」より 著者:林不忘
を要しやせん。一、二|仮托《かたく》して可なりでげす。あっしは曲亭のように、余は悪書を作りその代金もて広く良書を購《あがな》うものなりなどと、さような気障なせり....
戦雲を駆る女怪」より 著者:牧逸馬
ばか》しいようだが、ドイツは、盲人《めくら》に、よいように手紙を読んでやる長屋の悪書生みたいな遣《や》り方で、アフガニスタンを誤魔化《ごまか》してなにかせしめよ....
春桃」より 著者:宮本百合子
一 情報局、出版会という役所が、どんどん良い本を追っぱらって、悪書を天下に氾濫させた時代があった。日配が、それらのくだらない本を、束にして、配....
女性の書く本」より 著者:宮本百合子
おり出版物の数の多いこと、種類の夥しいことでは、世界でも屈指であった。夥しい良書悪書の氾濫にもかかわらず、女性の著作のしめている場所は、狭く小さく消極的で、波間....
一寸怪」より 著者:泉鏡花
上に置いた英和辞典を縦横に絶切って、それにインキで、輪のようなものを、目茶苦茶に悪書をしてある。主人も、非常に閉口したので、警察署へも依頼した、警察署の連中は、....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
りたるが如き形跡歴然たり。日本美術を研究せんと欲するものにとりてむしろ有害無益の悪書といはざるべからず。ストレンヂはこの書を著すに当り浮世絵研究の一大基礎たるべ....