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悪果
「悪果〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
悪果の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
して、終には没落するに到るのである、これ皆無謀行為の自業自得、考慮なき暴挙の悪因
悪果として、当然の成行であらねばならぬ、以下条を追って其実証実例を列記する 附記....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
結んで念々に解きやらず。生きては地獄の転変に堕在し、叫喚鬼畜の相を現し、死しては
悪果を子孫に伝へて業報永劫の苛責に狂はしむ。その懼怖、その苦患、何にたとへ、何に....
「鼻の表現」より 著者:夢野久作
に全世界の人類に知らせるのが何より急務であろうと考えられます。 善因善果、悪因
悪果、悔い改めよの、心を入れ換えよの、やれ神罰の、仏罰の、天の怒り地の祟り、親罰....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
歳にして既に政府運転の急行列車に突撃を試みたることあり。ようやく長ずるに及び、猛
悪果敢の牛質、衆牛にぬきんで――」なんかと、まあ、いったふうに、牛の生立ち・日常....
「サレーダイン公爵の罪業」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
くれているものと思われますが、そうすれば悪業を身にもっているものはその他界で必ず
悪果を受けることになるので善い。どうもこの世では途方もない人に
悪果が廻り合せて来....
「一枚絵の女」より 著者:国枝史郎
た。犬神だのとっつき女に、決してなってはいなかっただろう! ……因果応報! 悪因
悪果! わしは快く殺されよう!) そこで彼は大声で叫んだ。 「わたしは快く死に....
「金狼」より 著者:久生十蘭
んだとき、そいつをきいてくれてたらこんな羽目にはならなかったんだ。善因善果、悪因
悪果、早く絞首台へ追いあげられて、青洟《あおばな》をたらして往生しろ。……じゃそ....
「二十六夜」より 著者:宮沢賢治
じゃ。先刻人間に恨みを返すとの議があった節、申した如くじゃ、一の悪業によって一の
悪果を見る。その
悪果故に、又新なる悪業を作る。斯の如く展転して、遂《つい》にやむ....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
す。仏教修業の結果どんな熾烈な愛欲や誘惑の中に入っても、これをよく節度して、その
悪果に染まないように、その心身を自由に、大きく、かつしっかりさせるのです。ちょう....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
もりではおりますなれど」 「……なれど、今さら、国許へも帰れぬのであろうが、悪因
悪果というもの、無二斎どのも、地下で泣いておろうわい」 「……長座いたしました。....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
う思え!」 「だまれッ、察するところ、墨屋敷へ火を放ったのも汝であろう」 「悪因
悪果、天罰の火よ! 呪いの火よ! こうなるなア当り前だッ」 「よし! そう聞く上....
「三国志」より 著者:吉川英治
を斬り、それを持って、袁術へ献じたら、袁術も怒りを解いて、兵を退くでしょう。悪因
悪果、彼らに与えるものと、徐州を救う方法は、それしかありません」 呂布は、たち....
「下頭橋由来」より 著者:吉川英治
菰の岩公を。はははは、おかしな奴じゃ、なるほど、岩公もふびんだが為した罪業、悪因
悪果じゃ。あのお武家の熱い根気にも、わしは感じた。もう今夜で、三日三晩、ああして....