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悪源太義平
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悪源太義平の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「花吹雪」より 著者:太宰治
氏の人たちが武術に於いて、ずば抜けて強かったからである。頼光をはじめ、鎮西八郎、
悪源太義平などの武勇に就いては知らぬ人も無いだろうが、あの、八幡太郎義家でも、そ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
らなければならない。白水を渡るには、籠の渡しよりほかは術《すべ》がない。 昔、
悪源太義平に愛せられていた八重菊、八重里の二人の姉妹が、悪源太が捕われてのち、越....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
馬鹿の骨頂だが、あんまり身分が違っても楽じゃないわねえ。 まあ、飛騨の国でも、
悪源太義平公に可愛がられたばっかりで、八重菊、八重牡丹の二人の姉妹が、籠《かご》....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
や、加賀の白山、白水谷には、これでなかなか隠れたる美人が多いとのこと。伝え聞く、
悪源太義平の寵愛《ちょうあい》を受けた八重菊、八重牡丹の姉妹は、都にも稀れなる尤....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
山岡は静山《せいざん》といって、日本一の槍の名人さ――とにかく飛騨の高山は、昔、
悪源太義平、加藤光正、上総介《かずさのすけ》忠輝といったような毛色の変った大物が....
「牛若と弁慶」より 著者:楠山正雄
一 むかし源氏と平家が戦争をして、お互いに勝ったり負けたりしていた時のことでした。源氏の大将義朝には、
悪源太義平や頼朝のほかに今若、乙若、牛若、という三|人の子供がありました。ちょう....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
懸けてあるのは、本来が野士といって武士の名残――わけても秩父香具師は源氏の正統、
悪源太義平から来ていると、自他共に信じているそれだけあって、普通の農家と異ってい....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
重盛を追うくだりと、石山寺で義平が生捕られるくだりとの二場、主なる役割は左団次の
悪源太義平、市川権十郎の平重盛、市川|米蔵の重盛妹花咲姫などであった。わたしの知....
「時勢と道徳観念」より 著者:喜田貞吉
海賊大将軍の後裔が、祖先の武功を後に伝えて大名となっているものも珍らしくはない。
悪源太義平・悪七兵衛景清は、ともにその叔父を殺したので「悪」の名を得たと解せられ....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
ふた色に住んでいます。しかも今、源氏の棟梁源ノ義朝は、中央の争覇にやぶれて、子の
悪源太義平や頼朝や数騎の幕僚のみをつれて、やっと血路をひらき、二十六日の夜から朝....