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「悪貨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

悪貨の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大阪を歩く」より 著者:直木三十五
上等の、江戸っ子は、決して、べらんめえではない。しとやかな言葉である。 所が、悪貨は、良貨を駆逐すの原則通り、檀那はんは、だんだん伊勢の丁稚上りに圧倒され、丁....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
い気になって、増長|跋扈《ばっこ》する、人間ばかりじゃない、金銭に於てもそうだ、悪貨は良貨を駆逐すといって……」 青嵐居士は、ここまで論じかけたが、これは相手....
私本太平記」より 著者:吉川英治
た者がないではない。 万里小路藤房だった。 藤房は、天皇の簾下に伏して、 「悪貨が悪風を生むことは、目にみえておりまする。また重税のくるしみが、百姓に帰し、....
大岡越前」より 著者:吉川英治
私腹をこやし、新貨幣の威力をもって、さらに悪政閥を活溌にしたのはいうまでもない。悪貨の増発は、物価をハネあげる。物価の狂騰はまた貨幣の濫発をやむなくする。それに....