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悪道
「悪道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
悪道の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
くただ男らしい活動の都府とだけ呼ぶ。この活動の都府の道路は人もいうごとく日本一の
悪道路である。善悪にかかわらず日本一と名のつくのが、すでに男らしいことではないか....
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
る処に展開された。行って、実際に見た上でなければ、とても想像は及ばぬ。 こんな
悪道路が東京市中の大部分を占めているのを打っちゃって、アスファルトや木煉瓦の上等....
「道徳の観念」より 著者:戸坂潤
例の第一の領域道徳主義の常識が妨害を試みる、何が道徳かという問題ではこの第二の善
悪道徳主義の常識が妨害を試みる。吾々はこの常識を掣肘しなければ、道徳を理論的に取....
「白くれない」より 著者:夢野久作
なれども私は亡きあとにて皆様の御弔ひを受けやうとは存じませぬ。たとひ、どのやうな
悪道、魔道に墜ちませうとも此の怨みを晴らさうと存じまする。 皆様お聞き下されま....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
であろう。「寺々の女餓鬼」というのは、その頃寺院には、画だの木像だのがあって、三
悪道の一なる餓鬼道を示したものがあったと見える。前に、「相思はぬ人を思ふは大寺の....
「文人囲碁会」より 著者:坂口安吾
ゝるばかりでなく、全く将棋さしと同様に、じらしたり、いやがらせたり、皮肉ったり、
悪道無道のことをやり、七転八倒、トコトンまでガンバって、投げるということを知らな....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
である。 ツル子はひとつの計画をもち、大きな期待をかけていた。それはサルトルを
悪道から救いだすことであった。ツル子の本心はサルトルに二千万円の荒稼ぎをさせたり....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
に車行してパラマッタ町に至る。小市街なり。行程十四マイルあり。さらに馬車に駕し、
悪道二マイル余をむちうちて、津頭に達す。これ輪船の起点なり。これより屈曲せる河流....
「法然行伝」より 著者:中里介山
だろうに」 といったのを法然が聞いて、「これは増長している。※慢な心が深いから
悪道に落ちる奴だ」といって安楽房を退けてその後は真観房感西に書かせることにした。....
「随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
あたりへかかると、車の通行数はグンと少なくなってくるが、そのかわりに今度はひどい
悪道路がえんえんと続き出す。 或る一部落のごときは、両がわの家すべてが廂の裏ま....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
を申す。定盛為に一念発起して、その弟子になったとある。殺生者はその悪業の故に、三
悪道に堕ちねばならぬ因縁を持っている筈であるが、阿弥陀如来は過去の罪業を追及せぬ....
「日本料理の要点」より 著者:北大路魯山人
、素人には容易にわかりにくいものにし、得意の鼻をうごめかすふうがある。これは断然
悪道の所作、あくまでも排斥しなければならない。料理の本義はどこまでも、その材料の....