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「悪魔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

悪魔の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
を讃美《さんび》している。のみならず彼の文章はこう言う一行に始まっている。――「悪魔的詩人バイロンさえ、リヴィングストンの伝記を読んで涙を流したと言うことは何を....
報恩記」より 著者:芥川竜之介
あなたは俗人のように、そんな事は本当と思いますまい。わたしは忍術も使わなければ、悪魔も味方にはしていないのです。ただ阿媽港《あまかわ》にいた時分、葡萄牙《ポルト....
不思議な島」より 著者:芥川竜之介
チイフを出した。これはただの笑いではない。人間の愚《ぐ》を嘲弄《ちょうろう》する悪魔の笑いに似たものである。僕は顔をしかめながら、新しい話題を持ち出すことにした....
神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
った。そのランプの光の中に、内陣を囲んだフレスコの壁には、サン・ミグエルが地獄の悪魔と、モオゼの屍骸《しがい》を争っていた。が、勇ましい大天使は勿論、吼《たけ》....
彼 第二」より 著者:芥川竜之介
日本文学の話などをし出した。 「この間|谷崎潤一郎《たにざきじゅんいちろう》の『悪魔』と云う小説を読んだがね、あれは恐らく世界中で一番|汚《きたな》いことを書い....
おぎん」より 著者:芥川竜之介
ゅうと》みげる弥兵衛《やへえ》の水車小屋に、姿を現したと伝えられている。と同時に悪魔もまた宗徒の精進《しょうじん》を妨《さまた》げるため、あるいは見慣れぬ黒人《....
おしの」より 著者:芥川竜之介
れになったジェズス・キリストばかりです。そのほかに神はありません。あると思うのは悪魔です。堕落《だらく》した天使の変化《へんげ》です。ジェズスは我々を救うために....
るしへる」より 著者:芥川竜之介
古写本の如きは、流布本と内容を異にする個所が多少ある。 中でも同書の第三段は、悪魔の起源を論じた一章であるが、流布本のそれに比して、予の蔵本では内容が遥に多い....
将軍」より 著者:芥川竜之介
銃火の中に、気味の悪い反響を喚《よ》び起した。 「万歳! 日本《にっぽん》万歳!悪魔降伏。怨敵《おんてき》退散《たいさん》。第×聯隊万歳! 万歳! 万々歳!」 ....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
の注文通り、羽織や帯を買ってやらぬではないか? 自由意志と宿命とに関らず、神と悪魔、美と醜、勇敢と怯懦《きょうだ》、理性と信仰、――その他あらゆる天秤《てんび....
保吉の手帳から」より 著者:芥川竜之介
をかざしながら、頭の上へ来た飛行機を仰《あお》いだ。 そこに同僚に化《ば》けた悪魔が一人、何か愉快そうに歩いて来た。昔は錬金術《れんきんじゅつ》を教えた悪魔も....
三つのなぜ」より 著者:芥川竜之介
一 なぜファウストは悪魔に出会ったか? ファウストは神に仕えていた。従って林檎はこういう彼にはいつ....
三つの宝」より 著者:芥川竜之介
始める) 王 (王女の髪を撫でながら)有難う。よくそう云ってくれました。わたしも悪魔ではありません。悪魔も同様な黒ん坊の王は御伽噺にあるだけです。(王子に)そう....
歯車」より 著者:芥川竜之介
です。唯神を信じ、神の子の基督を信じ、基督の行った奇蹟を信じさえすれば……」 「悪魔を信じることは出来ますがね。……」 「ではなぜ神を信じないのです? 若し影を....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
彼は幽霊をたくさん見たことがあるし、ひとりで散歩したときには、いろいろな形をした悪魔に一度ならず取りかこまれたこともあった。だが、昼の光がさせば、こういう悪魔ど....