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「悪魔主義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

悪魔主義の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
接吻《せっぷん》が未亡人だった彼の母を性的に慰めるのを承知しながら。 或悪魔主義者 彼は悪魔主義の詩人だった。が、勿論実生活の上では安全地帯の外に出....
仮装人物」より 著者:徳田秋声
激したような口吻を洩らしていた。そのころ彼らもだろうが、彼の子供はボオドレイルの悪魔主義や、コクトオ一派の超現実主義を尊崇していた。そこから出て来る耳新しい文学....
青年」より 著者:森鴎外
ルは驚いて手を引いてしまうのです。フランスの社会には、道徳も宗教もなくなって、只悪魔主義だけが存在しているという話になるのです。今まであの作者のものは読まなかっ....
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
べての基督教道徳に反抗した為、彼等の標語「芸術のための芸術」は、それ自ら異端的の悪魔主義や官能的享楽主義やを、言語自体の中に意味するように考えられた。然るに「芸....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
って非審美的に見えたり芸術否定の形態を取ったりさえし兼ねない。それはもはや単なる悪魔主義ではなくてもっと真面目な云わば悪党主義であったり、「文学」の形態を取らず....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
谷崎のもろさは文学的に面白いことね、彼の文学上の下らない安易さ、もろさは彼の所謂悪魔主義が、この国の文化の性質らしく、あるところで妙なボダイ心をおこし、享楽主義....