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情が強い
「情が強い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
情が強いの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「行人」より 著者:夏目漱石
十
お重は明らかに嫂《あによめ》を嫌っていた。これは学究的に孤独な兄に同
情が強いためと誰にも肯《うな》ずかれた。
「御母さんでもいなくなったらどうなさる....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
を心から心配しているようだった。こういう人は将来損だと僕は思う。なぜならこの人は
情が強いために他人が危地へ陥るのを助けようとして自分の力の全部をなげ出し、やがて....
「恭三の父」より 著者:加能作次郎
父としての情は決して単なる溺愛的のものではない。淋しい様な悲しい様な哀れな父の心
情が強い言葉の裏にかくれて居る。之れを恭三は能く味い知って居た。そして恐らく之を....