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情け知らず
「情け知らず〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
情け知らずの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新女大学」より 著者:福沢諭吉
以て娘の嫁入を強うる者もあらん。昔の馬鹿侍が酔狂に路傍の小民を手打にすると同様、
情け知らずの人非人として世に擯斥《ひんせき》せらる可きが故に、斯《かか》る極端の....
「裏切り」より 著者:坂口安吾
ツトメだ。オレがキサマの親類なら、この拳骨がキサマのドテッ腹にとびこんでるんだ。
情け知らずの間抜け野郎め!」 これだけ一息に云ってしまうと、トオサンも次第に冷....
「巷説享保図絵」より 著者:林不忘
それは、それは、見得坊な、とんと締まりのない男でございました。それに、鬼のように
情け知らずで――でも、よく頭のまわる、はしっこい男でございました。あんなのを、山....
「キャラコさん」より 著者:久生十蘭
しそうにうなずいて、 「はい、仰せのとおりなのでございまする。何がどうあろうと、
情け知らずでは駄目でござります。けだものと人間が、ながねん連れそって暮らしてゆく....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ああ……」
「その沢庵様から、武蔵様のいらっしゃる所をきいておいた?」
「あんな
情け知らずの坊さんは、おいら嫌いだ」
「じゃあ、武蔵様の居所は、とうとう分らずじ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
い者の怨み言やら、物盗りやら喧嘩沙汰やら。……それに、どこの守護も地頭も、強欲で
情け知らずと、憎まれていて」 「飢饉つづきのせいもあろ」 「ええ今年も稔りが薄い....
「はつ恋」より 著者:神西清
…わたしは、そんなことを考えながら、想像のつばさを張りきらせているうちに、ふと、
情け知らずな人の口から、わたしは聞いた、死の知らせを。 そしてわたしも、情け知ら....