情っ張り[語句情報] »
情っ張り
「情っ張り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
情っ張りの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
そのとおり何もかも知っているんだからな、隠さずにみんな話しなよ。このおじさんは強
情っ張りがいちばんきらいだからな。すなおにいえば、どんなにでも慈悲をかけてやるゆ....
「蟇の血」より 著者:田中貢太郎
ですね」 老婆は右の手に生きた疣だらけの蟇の両足を掴んでぶらさげていた。 「強
情っ張りよ」 妹が老婆を見て云った。 「なに、この薬を飲ますなら、理はありませ....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
っ張っていてくれめえか、すぐだから――」
「心得た。だが、二人とも、親譲りの、強
情っ張りだからの」
「頼まあ、俺、じゃあ、行くから」
南玉は、頷いて、元の座へ....
「オパール色の手紙」より 著者:平林初之輔
た。 みんな妾が悪いんです。妾は見栄坊なんです。妾はこの上なく自尊心の強い強
情っ張りなんです。でも、貴方《あなた》の前には妾の自尊心なんぞは、霜柱が朝日の前....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
のは危険だ、それは止したがいいと、私はしきりに手を振ったが、七面鳥さんなかなか強
情っ張りで、容易に私の戒告を聴こうとはしなかった。 「神戸行きます。商売する、ね....