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「情歌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

情歌の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
文芸時評」より 著者:宮本百合子
「抒情歌」について ――その美の実質―― 二月号の『中央公論』....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
かないものなのね。それが芸術の精髄的な本質なのね。「よくぞ生れ来たる」この詩は抒情歌の形でかかれてはいますが、実質には雄勁なものが一貫している作品ですね。反対に....
現代小説展望」より 著者:豊島与志雄
秘主義と異なって、おもに感覚的に進んでゆくところに特色がある。 川端康成の「抒情歌」のなかの女は、床の間の紅梅の花を、亡き恋人の霊と見立てて、それに話しかける....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
な声が、静けさのうちに響いていた。家の中ではアントアネットが、装飾用のイタリー抒情歌《カヴァチーナ》をピアノでひいていた。ジャンナン氏はオリヴィエの手を執ってい....
死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
作った。そして彼らはめまぐるしいほどにまわった。まわりながら徒刑場の唄を、隠語の情歌を、あるいは激しい快活な、あるいは悲しい節で歌った。間をおいては、金切声の叫....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
かな人生観照やを、そのまま歌に移して、すっきりした叙景歌も作っていれば、す直な抒情歌も作っている。それは当時の歌人たちの家集や、『六百番歌合』『千五百番歌合』な....
「明治のおもかげ」序にかえて」より 著者:喜多村緑郎
方だった。だが色っぽくないことは、八人組も御多聞に洩れないのが多かった。いずれも情歌の作品には情緒|纏綿という連中だったが、茶屋酒どころか、いかがわしい場所へ足....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
しけれ 横網に一銭蒸汽近よるとまはるうねりも君おもはする こうしたわかき日の抒情歌にうき身をやつした軽い背広の私ではなかったか。 あかしやの金と赤とがちるぞえ....