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惟光
「惟光〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
惟光の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「俳諧瑣談」より 著者:寺田寅彦
る。 昨夜これを読んだけさ「南北新話」をあけて見ると 夜の明けやすい白無垢は損
惟光が馬はしのばずいなないて という付け合わせが例句として引用されている。その前....
「源氏物語」より 著者:紫式部
ままで車を入れる大門がしめてあったので、従者に呼び出させた乳母の息子《むすこ》の
惟光《これみつ》の来るまで、源氏はりっぱでないその辺の町を車からながめていた。惟....
「源氏物語」より 著者:紫式部
にながめた小柴垣《こしばがき》の所へまで源氏は行って見た。ほかの従者は寺へ帰して
惟光《これみつ》だけを供につれて、その山荘をのぞくとこの垣根のすぐ前になっている....
「源氏物語」より 著者:紫式部
、家司《けいし》も別に命じて貴族生活をするのに何の不足も感じさせなかった。しかも
惟光《これみつ》以外の者は西の対の主の何人《なにびと》であるかをいぶかしく思って....
「源氏物語」より 著者:紫式部
ろうかなどと、源氏の心はそのほうへ飛んで行っていた。気のきいた良清《よしきよ》や
惟光《これみつ》に命じて見張らせておいたが、源氏が宿直所《とのいどころ》のほうへ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
二条の院にいた。そして町へ見物に出て見る気になっていたのである。西の対へ行って、
惟光《これみつ》に車の用意を命じた。 「女連も見物に出ますか」 と言いながら、....
「源氏物語」より 著者:紫式部
た。源氏に何事かを促すようであったから、車を引き返させて、こんな役に馴《な》れた
惟光《これみつ》を使いにやった。 をちかへりえぞ忍ばれぬ杜鵑ほの語らひし宿の垣....
「源氏物語」より 著者:紫式部
わびて泣く音《ね》に紛《まが》ふ浦波は思ふ方より風や吹くらん と歌っていた。
惟光《これみつ》たちは悽惨《せいさん》なこの歌声に目をさましてから、いつか起き上....
「源氏物語」より 著者:紫式部
のものであなたはいらっしゃるはずですから」 と源氏は言って多くの大願を立てた。
惟光《これみつ》や良清《よしきよ》らは、自身たちの命はともかくも源氏のような人が....
「源氏物語」より 著者:紫式部
ことをし尽くした。過去の願に神へ約してあった以上のことを源氏は行なったのである。
惟光《これみつ》などという源氏と辛苦をともにした人たちは、この住吉の神の徳を偉大....
「源氏物語」より 著者:紫式部
常陸の宮であることに気がついた。源氏は物哀れな気持ちになって車を止めさせた。例の
惟光《これみつ》はこんな微行にはずれたことのない男で、ついて来ていた。 「ここは....
「源氏物語」より 著者:紫式部
えであったのかと源氏は合点した。聡明《そうめい》なしかただとも思ったのであった。
惟光《これみつ》が源氏の隠し事に関係しないことはなくて、明石の上京の件についても....
「源氏物語」より 著者:紫式部
に出すのであると言われていた。源氏は自身から出す舞い姫に、摂津守兼左京大夫である
惟光《これみつ》の娘で美人だと言われている子を選んだのである。
惟光は迷惑がってい....
「源氏物語」より 著者:紫式部
るということに代えて、西の渡殿の下から流れて出る園の川の汀にうずめてあったのを、
惟光宰相の子の兵衛尉が掘って持って来たのである。それを宰相中将が受け取って座へ運....