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惨禍
「惨禍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
惨禍の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「放送された遺言」より 著者:海野十三
ばならぬことです。 第二は酸素ガスをチロリウムに変成する実験はもっとも怖るべき
惨禍発生を充分はらんでいるものと私は断言いたします。これに対する私の観察は私の専....
「予報省告示」より 著者:海野十三
ころ予報資料不足のため推定しがたい。 人暦一万八百年 地球は今や第五氷河期の
惨禍より脱するに至った。 気候は殆んど正常に復した。 氷は北緯五十度まで、及....
「反戦文学論」より 著者:黒島伝治
かりが出ている。それが、大戦にドイツ皇太子の副官として出征した。そこで彼は戦争の
惨禍を見た。それが彼の観念を大きく、深く、拡めると共に、明確な一定の方向を与えた....
「運命」より 著者:幸田露伴
の十七日、病んでオトラル(Otoral)に死し、二雄|相下らずして龍闘虎争するの
惨禍を禹域の民に被らしむること無くして已みぬ。 四年|応文は西平侯の家に至り、....
「海底都市」より 著者:海野十三
じゃないでしょう」 「ごもっともである。海底都市の拡張《かくちょう》工事がこんな
惨禍《さんか》を君たちに与えようとは全然知らなかった。早速《さっそく》僕は、この....
「火星探険」より 著者:海野十三
たびありました。しかし今はもう侵略戦争は根だやしになりました。そのわけは、戦争の
惨禍というものが、負けた国の人々にはもちろんのこと、勝った国の人々にもふりかかっ....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
なった。彼はようやく常人化したのであった。 六日目は、朝から市中へ出て、爆撃の
惨禍などを見物して廻った。爆撃されているところは、煉瓦などが、ボールほどの大きさ....
「火星兵団」より 著者:海野十三
くと、更にこの方の事件がたいへん急に迫った問題だと考えたので、何とかして、人類を
惨禍から救う道がないかと、その糸口をみつけることに熱中していたわけであった。
....
「崩れる鬼影」より 著者:海野十三
何をするか判らないのです。お終いには東京の方へ飛んでいって空襲よりもなお恐ろしい
惨禍を撒きちらすかも知れません。そんなことがあっては一大事です。署長さんは、あの....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
判らなかった時代に、彼はお千から大いに頼られたのであって、震災もここに二十四日、
惨禍は大きかったけれど、もうそれにもいつしか慣れてしまって、始めの大袈裟な恐怖や....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
け愛してもいい。近代阪神国道を走る最大の銀色バスも悪くない。 文明都市の交通の
惨禍という文字を私は度々読まされている。また日々の散歩で自動車がセンターポールへ....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
とめて心の平静を保つよう注意を怠らぬであろう。 さるにても、戦慄すべきは戦争の
惨禍である。戦争なるものは欲望、野心、又復讐的激情の所産である。そして其結果は如....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
ままにもし済ましたなら、白人の文明はあるいは黄人の蛮力に蹂躙されて終には如何なる
惨禍を世界に蒙むらすかも解らん。ツマリ黄人の勝利は文明の大破壊であるから、このま....
「旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
の旃陀羅とは本来違うものである。しかもそれが過まって同一視せられた。そして非常な
惨禍を受けた。ここにおいて自分は、さらに進んで自ら旃陀羅の子なりと言われた日蓮そ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
みならず、山川草木、豚も鶏も総て遠慮なく戦火の洗礼を受けるのである。全国民がこの
惨禍に対し毅然として堪え忍ぶ鉄石の精神を必要とする。 空中戦を主体とするこの戦....