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惨虐
「惨虐〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
惨虐の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ことになっても、断じて、かれらを憎み、かれらと利害を争うのでありません。恐るべき
惨虐行為が行なわれるのですが、根本の精神は武道大会に両方の選士が出て来て一生懸命....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
。 広島の死傷者は十二万人という。これは逓信省へ入った情報である。右新型爆弾の
惨虐性につき、新聞論調は大いに攻撃するところがあった。 新聞発表は八月八日であ....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
て、斬られた人の疵口から流れ出る生血をそそぎ込んで来るようになった。 彼はその
惨虐な行為に対して、時どきに良心の呵責を感じることがないでもなかったが、その苦し....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
アンカ・カペルロから始まっていると云うことなんだが、その母子がそろって、怖ろしい
惨虐性犯罪者ときている。カテリナは有名な近親殺害者で、おまけに聖バルテルミー斎日....
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
ます。また、一方身体的に云うと、清貧と貞潔の名に隠れた驚くべき苦業が、かえって被
惨虐色情症的な肉感を誘発して来るのです。そして、自然の法則にそむく苦痛の中に、天....
「海底都市」より 著者:海野十三
る。それに続いて大挙《たいきょ》、海底都市に侵入しようとしている。そしてトロ族の
惨虐性《ざんぎゃくせい》と復讐心《ふくしゅうしん》とが、言語に絶する暴行を演ずる....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
じ、イネ国の兵士や国民をイネ国人の俳優が演じていた。だから、実戦さながらの闘争や
惨虐が一万五千人の観衆の前に、くりひろげられていく。アカグマ国人は、舞台のうえへ....
「崩れる鬼影」より 著者:海野十三
ごたらしく轢き殺されてしまいそうな様子に見えました。 「あッ」 と私はあまりの
惨虐な光景に目を閉じました。 隧道合戦 しかしながら恐いもの見たさという....
「一九五〇年の殺人」より 著者:海野十三
行ってみよう。さあ急げッ」 捜査課は総出で、現場へ急行した。なるほど橋の下に、
惨虐の限りをつくして、バラバラの屍体が散らばっている。 「殺されているのは、一体....
「稚子法師」より 著者:国枝史郎
山の裾で只一刀に惨殺したのでござります……如何に主人とは申しながらあまりと云えば
惨虐非道! 死んでも死に切れず悪霊となって、其主人は申すに及ばず五代つづけて取り....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
た。 そのせいか、眼前に横たわっている八住の死体を見ても、色電燈で照し出された
惨虐人形芝居の舞台としか思われず、わけてもその染められた髪には、老|女形の口紅と....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
っと殺してやる! ……さあこの構え、破らば破れッ」 極悪非道の吸血鬼、変質性の
惨虐の本性、今ぞ現わして陣十郎は、甲源一刀流上段の構え、左足を踏み出し太刀を振り....
「百喩経」より 著者:岡本かの子
水の中に沈んでそれから浮いて水草の間に手足を働かした。 「やあ、苦しんでやがる」
惨虐な少年の性慾は異様な満足を感じた。 おとなの嘘から少年の中に綻びた性慾の赤....
「父の出郷」より 著者:葛西善蔵
が自然であるかもしれないが、私は非常に好かないのだ。凶暴な人間が血を見ていっそう
惨虐性を発揮するように、涙を見ると、私の凶暴性が爆発する。Fの涙は、いつの場合で....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
ぎろなき物、この霊妙音は何から来る。おそろしい截断刃はただ廻っている。 神性の
惨虐、虚無。 私は息を呑んだ。 丸太はまた、次から次から流れて来る。菜っ葉服....